2016年2月26日金曜日

開幕ペナントレース「ROMEO and TOILET」

2016年2月25日 20時開演 三軒茶屋シアタートラム
作・演出・美術:村井雄
出演:高崎拓郎、G. K. Masayuki, 岩☆ロック、ささの翔太、竹尾一真、針金信輔、山森大輔
第4回世田谷区芸術アワード”飛翔”舞台芸術部門受賞記念公演 シアタートラム ネクスト・ジェネレーション Vol.8という長い冠がついた公演でした。
前回のシアタートラム ネクスト・ジェネレーションでスズキ拓朗を知ったので、今回も、期待して見にいきました。
ゴジゲンに続いて「ロメオとジュリエット」ものでしたが、こちらは本歌取りというか、ロメオが死なないで生き延びて、ジュリエットと一緒に銀河鉄道にのって、宇宙に旅立つというわけのわからないストーリーを全身白タイツの男たちが演じるというものでした。
いくつものコントのようなシーンの連なりで構成されていて、コントの中には多少面白いものもあるのですが中途半端だし、役者の個人技を楽しむには演出の規制が効きすぎていて爆発しないし、中途半端に始まり、そのまま終わりました。

2016年2月20日土曜日

ゴジゲン「劇をしている」

2016年2月19日 19時開演 下北沢OFFOFFシアター
作・演出:松居大悟
出演:松居大悟、目次立樹、東迎昴史郎、奥村徹也、堀善雄、本折最強さとし
作・演出の松居大悟は、テレビだか映画だか知りませんが映像の監督もしている人のようで、その業界の人に、「今度、久しぶりに芝居をやるので,見に来てください。」と言ったところ、「なぜ、そんな儲からないばかりか持ち出しになることをするの?」といわれたところから悩むというような話です。
ストーリーとしては、高校の演劇部がロメオとジュリエットを上演しようとするドタバタを縦軸に、出演者が各自、「なぜ、芝居をするのか?」を自問するのが横軸に、進んでいきます。
結論からいうと、「そんな悩みは勝手に裏で悩んで、観客にはもう少し別に見せるものがあるだろう。」ということです。

2016年2月18日木曜日

浮世企画「ザ・ドリンカー」

2016年2月17日 19時30分開演 下北沢駅前劇場
作・演出:今城文恵
出演:伊達暁、村上航、永山智啓、鈴木歩己、辻貴大、松本D輔、今城文恵、四浦麻希、西岡未央、平野鈴、猪俣三四郎
この芝居を見てから、もう3ヶ月以上経ちました。正直、「そこそこ面白かった。」という印象くらいしか残っていません。
実はこの芝居を見る直前に、ネット上で「今や小劇場というのは,ひとつのジャンルとなってしまった。皆そのジャンルの中で、温々、活動しているに過ぎない。」という書き込みを読んで、観劇熱が一気に冷めてしまいました。
元々、「新しい表現を見たい。新しい表現とは、何をやっているか理解はできないが、それでも面白いものだ。」という考えで芝居を見だしたのに、ネット上の書き込みが正しいとすれば、小劇場に新しい表現は、もはやないことになります。そして、ここ数年の観劇経験からいっても、残念ながら正しそうなのです。
これ以降、劇場に向かう時のワクワク感は確実に減少しました。面白い芝居には、出会えるかもしれないが、新しい芝居には、出会える確率は極めて低い。
もし、新しい表現がどこかで行われていても、私の視界には残念ながら入っていない。視界を一気に広げる方策も思いつかないので、とりあえず芝居でも見るかという感じです。