2019年1月12日土曜日

2018年観劇総括

1月(3本)
 12日 ロロ「マジカル肉じゃがファミリーツアー」
 17日 福原充則演出「秘密の花園」
 31日 泥棒対策ライト「夕暮れメトロノーム」

2月(3本)
 6日 青蛾館「宝島」
 15日 お布団「アガメムノン」
 20日 ハイバイ「ヒッキー・ソトニデテミターノ」

3月(3本)
 3日 烏丸ストロークロック『まほろばの景』
 9日 ガレキの太鼓「地上10センチ」
 15日 Mrs. fictions「再生ミセスフィクションズ2」

4月(3本)
 23日 ままごと「ツアー」
 25日 梅棒「Shuttered Guy」
 25日 CHAiroiPLIN「ERROR」

5月(17本)
 10日 Newyork 2018 Vol.6 BERNADETTE PETERS IN HELLO, DOLLY!
 11日 Newyork 2018 Vol.8 ESCAPE TO MARGARITAVILLE
 12日 Newyork 2018 Vol.9 CINDERELLA BY COMPANY XIV
 14日 Newyork 2018 Vol.10 ME AND MY GIRL
 15日 Newyork 2018 Vol.12 Dear Evan Hanson
 16日 Newyork 2018 Vol.13 COME FROM AWAY
 17日 Newyork 2018 Vol.14 Mean Girl
 18日 Newyork 2018 Vol.16 CAROUSEL
 19日 Newyork 2018 Vol.17 FROZEN
 20日 Newyork 2018 Vol.18 The Band's Visit
 21日 Newyork 2018 Vol.19 Once On This Island
 22日 Newyork 2018 Vol.20 SpongeBob SquarePants Broadway
 23日 Newyork 2018 Vol.21 Harry Potter and the Cursed Child Part1 & 2
 24日 Newyork 2018 Vol.22 Hamilton
 25日 Newyork 2018 Vol.23 My Fair Lady
 26日 Newyork 2018 Vol.24 THE BEAST IN THE JUNGLE
 27日 Newyork 2018 Vol.25 SWEENEY TODD

6月(7本)
 11日 モダンスイマーズ『悲しみよ、消えないでくれ』再演
 14日 地点「山山」再演
 20日 東葛スポーツ 『12時17分、土浦行き』
 20日 モメラス「青い鳥完全版」
 21日 地点「忘れる日本人」再演
 25日 Serial Number「Next Move」
 26日 「スワン666」

7月(6本)
 2日 東京デスロック+第12言語演劇スタジオ 『가모메 カルメギ』
 2日 Kawai Project 「ウィルを待ちながら──歯もなく目もなく何もなし」
 12日 成河一人芝居「フリー・コミティッド FULLY COMMOTED」
 17日 劇団献身 『死にたい夜の外伝』
 26日 昇悟と純子「Last Scene」
 31日 ゲキバカ「Death of a Samurai」

8月(10本)
 6日 CHAiroi PLIN 踊る童話「THE GIANT PEACH」
 6日 ロロいつ高シリーズvol.6『グッド・モーニング』
 9日 イデビアン・クルー「排気口」
 10日 阿佐ヶ谷スパイダース「MAKOTO」
 14日 したため「文字移植」
 15日 NICE STALKER「ロリコンのすべて」
 22日 大人の麦茶 第25杯目公演 「おしり筋肉痛」
 23日 劇団☆新感線「メタルマクベス Disc1」
 27日 入江雅人「ゾンビフェスTHE END OF SUMMER 2018」
 28日 ヤリナゲ「みのほど」

9月(1本)
 16日 東葛スポーツ「カニ工船」

10月(3本)
 4日 ゴールド・アーツ・クラブ「病は気から」
 12日 宮部と宮部ら「『お見合い』ーそこに愛はあるのかなー」
 25日 かわいいコンビニ店員飯田さん 第7回公演 『 手の平 』

11月(7本)
 1日 SPAC「授業」
 14日 good Morning No.5「看護婦の部屋~白の魔女~」
 14日 good Morning No.5「祝杯ハイウエイ」
 18日 長塚圭史演出「セールスマンの死」
 26日 ロロいつ高シリーズ vol.7「本がまくらじゃ冬眠できない」
 28日 ノゾエ征爾演出「命売ります」
 29日 シアタートラム ネクスト・ジェネレーション vol.11らまのだ『青いプロペラ』

12月(6本)
 4日 うさぎストライプ『空想科学Ⅱ』
 6日 城山羊の会「埋める女~私は正しい~」
 18日 風姿花伝プロデュース「女中たち」
 20日 地点「グッドバイ」
 21日 東葛スポーツ「平成のいちばん長い日」
 27日 梅棒「超ピカイチ」

2018年の観劇数はBroadway Musical 17本を含めて69本でした。国内に限れば52本と少なくなりました。これは仕事が忙しかったせいもありますが、新しい知らない劇団に対する興味が薄れたことも大きな原因だと思います。新しい劇団を見てもまた見たいと思えるような芝居になかなか出会えない。下手でも面白いと思える芝居がない。というか、へたくそな劇団は少なくなりましたが、だからといって面白い芝居ができるわけでもない、と言うことだと思います。
夏過ぎぐらいまで、個々の芝居の印象メモもほとんど書いてありませんでした。それらの多くは、今では内容も思い出せません。
そんな中で、新規で見て印象に残ったのは、
・烏丸ストロークロック『まほろばの景』
・東京デスロック+第12言語演劇スタジオ 『가모메 カルメギ』
・イデビアン・クルー「排気口」
・宮部と宮部ら「『お見合い』ーそこに愛はあるのかなー」
くらいでしょうか。
特に、宮部純子のくだらなさと不安な表情は心に残りましたし、イデビアン・クルーの振りを信じていないような感じは、梅棒のような情熱を前面に出してくるダンスが好きな私には衝撃的でした。多分、「振りを信じていない」というよりはダンサーのテクニックが素晴らしくて、全員が振付を客観視できているという事だと思うのですが、クールに踊りまくるという事ができるということを教えてくれた舞台でした。
同じダンスのグループで言うと、残念だったのは梅棒でした。今年の2作品はどちらも面白いものではありませんでした。というか、「GLOVER」があまりにも面白い感動的な舞台だったのでそれ以降がつまらなく見えてしまいます。ひょっとしたら「GLOVER」は奇蹟の舞台だったのかもしれません。
2018年の新しい傾向としては、現代演劇の古典の作品を見にいくようになったことがあります。イヨネスコの「授業」、アーサー・ミラーの「セールスマンの死」、ジャン・ジュネの「女中たち」の3本だけですが、何十年も生き残ってきただけの理由がそれぞれの戯曲にあるわけで、それと才能ある演出がうまくかみ合うと面白い舞台ができあがる確率はかなり高いものになります。





























コムルナカ「俳優たちの夜」

2019年1月11日 19時30分開演 原宿VACANT
原作:ミハイル・ゾーシチェンコ
出演:石村みか(てがみ座)、遠藤昌宏、大石貴也、近藤彩香(泥棒対策ライト)、桜一花、友野翔太、中井奈々子、野口卓磨、福原冠(範宙遊泳)、松浦佐知子(FMG)、三橋俊平、森一生(阿佐ヶ谷スパイダース)
野口卓磨、近藤彩香、大石貴也の3人の発案から始まった12人の役者、ダンサーの集団創作による公演というのが一番簡単な概要です。
「コムルナカ」というのは、1920年代のソビエト革命により始まった、都市部への爆発的な人口流入に対応する為のシェアハウスのようなもので、それまでのブルジョアのアパートを細かく区切り台所、風呂、トイレなどは共同で使用する生活形態です。
この共同生活を自分たちの集団創作になぞらえて「コムルナカ」と名付けたようです。
ミハイル・ゾーシチェンコはソビエトの風刺作家で、このコムナルカについて多くの短編を書いた作家です。
公演はこのミハイル・ゾーシチェンコの短編を元にした短いシーンと、皆で作ったダンスや詩の朗読を組み合わせた80分ほどのものでした。
嬉々として演じる役者たちを見ながらずっと考えていたのは、「この人たちはどこに向かおうとしていて、どこにいるのだろう」ということです。
その答えは最後の「めんどくさいゲーム」と名付けられたシーンにありました。これは、芝居の稽古の最初によくおこなわれるお互いをよく知るための「順番に指さしながら、相手の名前を呼び合う」という稽古そのものでした。
そのため全体の印象は、「ああ、この人たちは芝居の稽古場にいて、稽古をしている。ミハイル・ゾーシチェンコの短編もエチュードのための題材に過ぎない」というように見えます。全員がとてもリラックスして演じている様や、転換、音響操作、照明操作も役者自身がおこなっているのもその印象を強めます。
嬉しそうに演じている役者たちはとても好感が持てるものでしたが、芝居の稽古だけを金を取って見せられてもなあという想いも捨てきれない一夜でした。


2019年1月7日月曜日

これは演劇ではない This is not the Theater.新聞家「遺影」

2019年1月6日 19時30分開演 こまばアゴラ劇場
作・演出:村社祐太朗
出演:花井瑠奈、横田僚平
プロンプター:内田涼
「これは演劇ではない This is not the Theater.」という挑発的なタイトルに惹かれて、とりあえず時間の合う新聞家を見ました。
二人の俳優が順番にぼそぼそと切れ切れに言葉を発する。その言葉は文章のようでもあり、イメージの羅列のようでもある。ただ、地点のような独自の発声のメソッドがあるようにもみえず、平文に近いと思います。Twittwerなどによると、その内容はある結婚式について語られたものらしいのだが、私の理解できる範囲ではそのような言葉はなかったと思います。全く集中力のない私には、向いていない演目だと言うことはよくわかりました。公演は25分ほどの短いもので、役者の「ありがとうございました」という言葉で唐突に終わります。
その後、質問会という観客からの質問に答える時間が設けられているのですが、そこでの質問を聴いていると驚いたことにこの演目を成立しているものとして全面的に受け入れて、その上でプロンプターの存在、不在とか、小道具のハンドクリームについてとか細かい質問がされていることでした。
私にとっては、何を意図してこのようなかたちでの公演がなされているのか、何を目的としているのか全く理解できませんし、「何がなされているのかわからないが、面白い」とも言いがたい状況でした。

2018年12月28日金曜日

梅棒「超ピカイチ」

2018年12月27日 14時開演 東京グローブ座
作・総合演出:伊藤 今人【梅棒】
振付・監修:梅棒
出演:梅澤 裕介  鶴野 輝一 遠山 晶司 遠藤 誠 塩野 拓矢
櫻井 竜彦 楢木 和也 天野 一輝 野田 裕貴 [以上、梅棒]
千葉 涼平[w-inds.] 納谷 健[劇団Patch] YOU RYO[Beat Buddy Boi]
suzuyaka[Red Print] 一色 洋平 MOMOCA[LUCIFER]
高見 奈央 上西 隆史[AIRFOOTWORKS/ex. WORLD ORDER] マルコ[NEO-Geisha] 雷太
2017年に六本木ブルーシアターでやった「ピカイチ」の再演です。今回は「全日制」「定時制」のキャストを変えての2本立てでした。初演が面白くなかったので、両方見る気になれず、演出変更しているならより変更幅の大きいだろう「定時制」の方だけ見にいきました。
結果は残念ながら面白くありませんでした。このグループは「ただ踊りたいと言う気持ち」が全面的に見えてこないと、単純なストーリー、漫画チックなキャラクターなどが気になって楽しめません。純粋な情熱をわかりやすく表現するのは難しいことなのかもしれません。

2018年12月22日土曜日

東葛スポーツ「平成のいちばん長い日」

2018年12月21日 20時 3331アーツ千代田 ギャラリーB
構成:金山寿甲
出演:菊池明明(ナイロン100℃)、稲継美保、神谷圭介(テニスコート)、木田(ガクヅケ)、篠原正明(ナカゴー)
仕事が急にキャンセルになったので見にいきました。ラップを全面的に採用して芝居をしていくこの劇団では、第一にラップの技術が下手な役者がいるとそれが気になって、集中できません。今回はそんな気になる役者もおらず、それはよかったのですが、それ以降が行けません。注意力が散漫というか、どこにフォーカスしているのかよくわかりません。
ラップも前回の『12時17分、土浦行き』の中のラップがなぜか登場し、さらに悪いことにそれを言葉で紹介するという有様で、印象が散漫なものになってしまいました。
一応、今回は出演している役者がNHKの「おかあさんといっしょ」の出演者に抜擢されるが、契約の文言のために天皇が亡くなると生で第一回の放送をしなければならなくなるかもしれないと言うことで、あたふたすると言うストーリーらしきものがあるのですが、それ自体が説明的すぎて面白みに欠けました。

2018年12月21日金曜日

地点「グッドバイ」

2018年12月20日 19時30分開演 吉祥寺シアター
原作:太宰治
演出:三浦基
音楽:空間現代 
 出演:安部聡子 石田大 小河原康二 窪田史恵 小林洋平 田中祐気 黒澤あすか
地点と空間現代のコラボレーションを見るのは2015年の「ミステリア・ブッフ」以来2回目です。
今回は空間現代の音楽が全体のテンポをきめ、それにのって役者が台詞を言っていくという構成のため、前回よりも見やすいものでした。
そうなると、今度は空間現代の音楽が地点の芝居にとって本当に必要なのかという疑問が出てきます。イェネリク劇では、音楽が芝居の一部でとして必要不可欠なものであると思えましたが、この芝居ではなくてもいいのではないかと思えます。

2018年12月19日水曜日

風姿花伝プロデュース「女中たち」

2018年12月18日 14時開演 シアター風姿花伝
脚本:ジャン・ジュネ
翻訳:篠沢秀夫(白水社)
演出:鵜山 仁
出演:中嶋朋子、コトウロレナ、那須佐代子
私にとってはまた古典と呼べるような芝居を見ました。このような芝居を見にいくきになるのも年を取った証拠だと思います。
「女中たち」は遙か昔に竹邑類の演出でスーパーカンパニーが新宿蠍座で上演したのを見た記憶があります。その時は何をやっているのかさっぱりわかりませんでした。
今回はその時よりもはるかに台本に忠実でわかりやすいものでした。(何しろ、スーパーカンパニーの公演は、男だけで女装した女中が5,6人出てきた記憶があります)
完全に病気の不思議ちゃんにしかみえない中嶋朋子と、中年の俗物根性全開の那須佐代子が素晴らしかったです。
ただ一人残念だったのは、女主人役のコトウレナで、ハーフであるという外見に頼っているだけで、芝居がひどすぎます。女中たちとの対比でかろうじて存在が許されるという感じで、彼女がよければさらに面白かっただろうと思えるのに残念です。

2018年12月7日金曜日

城山羊の会「埋める女~私は正しい~」

2018年12月6日 19時30分開演 下北沢ザ・スズナリ
作・演出:山内ケンジ
出演:奥田洋平、坂倉奈津子、福井夏、伊島空、岡部たかし、岩谷健司、金谷真由美
山内ケンジは難しい作家だと思います。彼の書きたいことと私の感覚が近いときには「あの山の稜線が崩れていく」や、「トロワグロ」のような面白い芝居ができますが、ずれているとなんとも言いようのないいいとも悪いとも言いにくい芝居が出てきます。
今回はずれている方で、あまり面白くなかったです。今回で城山羊の会はしばらく休業だそうですが、再開したときは面白い芝居が見たいです。