2014年3月18日火曜日

岩松了プロデュース「宅悦とお岩」

2014年3月7日 19時開演 下北沢駅前劇場
作・演出:岩松了
出演:安藤聖、梅宮万紗子、尾上寛之、亀田梨沙、児玉拓郎、小林竜樹、駒木根隆介、清水優、高橋ひろ無、滝沢恵、永岡裕、橋本一郎、藤木修、ジョンミョン、𠮷牟田眞奈
トラッシュマスターズの次の日に見たせいもあって、よい劇作家の条件には「性格の悪さ」が上げられるに違いないと思わせるような芝居でした。昨年秋のハイバイの公演「月光のつつしみ」の本が面白かったので、最近の岩松了はどんな感じなのか知りたくて見にいきました。
四谷怪談の稽古をしている劇団の稽古場を中心に、横暴な演出家、その演出家に言い寄られている女流新進作家、当て馬なのに舞い上がって仕事をやめてしまった作家の幼なじみ、演出家に反発して稽古にこない俳優などの複雑でどこか滑稽な人間関係を、過不足なく描いて面白かったです。
岩松了は、劇中で「岩松は、ぱっと見、人の良さそうなおじさんに見えるが、本当は性格が悪いらしいよ。」と、役者に言わせるほど性格が悪いですが、それくらいひねくれて物事を見ないと行き届いた脚本は書けないのかもしれません。
安藤聖は小劇場に出演しても花のあるよい女優だとは思いますが、いつ見ても何か堅い印象があります。頑固というか頑なに何かを守っているような気がします。それが見えなくなると、もっといいのになあと見るたびに思います。

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