2019年7月7日日曜日

地点「三人姉妹」再演

2019年7月5日 19時30分開演 神奈川芸術劇場中スタジオ
作:アントン・チェーホフ
翻訳:神西清 
演出:三浦基 
出演:安部聡子 石田大 伊東沙保 小河原康二 岸本昌也 窪田史恵 黒澤あすか 小林洋平 田中祐気
地点の「三人姉妹」再演を見ました。初演の時にものすごく感銘を受けた舞台でしたが、再演はそれにはるかに及ばないものでした。演出もずいぶん替わり、出演者も三女イリーナ役が黒澤あすかという若い役者に変わっていました。この人の発声だけが普通の対話のニュアンスを色濃く残しており、ずっといわかんがを感じさせられました。そのせいか、地点特有の「言葉が塊となって客席に飛んでくる」という感じがほとんどなくなっていました。
今まで地点を見てきてわかった事は、「役者の動きは激しいが、その意味がわからないときは、おもしろくない」ということです。これは、比較的広いKAATで上演される時に限って言えることかもしれませんが、空間を埋めようと役者に動きをつけるのですが、台詞がうまくいってないときにはその動きだけが激しくなり、結果、焦点がぼけ、芝居はいっこうに面白くならないということになるような気がします。

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