2013年2月1日金曜日

サンプル+青年団 地下室


2013年1月30日 19時30分開演 駒場アゴラ劇場
作演出:松井周
出演:古舘寛治、奥田洋平、古屋隆太、辻美奈子、野津あおい、小林亮子、富田真喜、折原アキラ、たむらみずほ、森岡望、山内健司
観劇前に、まとめサイトで見た人の感想を読んでしまったのがよくなかったのでしょうか。
「怪しい共同体の生成と、変容と、崩壊。」
「客観的に見られず、気分が悪くなった。」
そのような感想が並んでいたのを読んでから見ました。
確かにその通りでしたが、それ以上でもそれ以下でもない芝居が淡々とながれて行きました。それに私は、引き込まれることもなく、大きく心を揺さぶられることなく、約2時間の芝居は終わってしまいました。オウム心理教の事件にインスパイアされて書かれたと思われる芝居ですが、あの事件から時が過ぎ、共同体幻想に無自覚に引き込まれる人間の弱さを、しっかり、客観視できるようになったということでしょうか。
チェルフィッチュの岡田利規が、twitterで、「初演の時に、心揺さぶられた自分がいて、今、再演を見て、心惹かれない自分がいることが面白かった。」と、つぶやいていましたが、初演を見ていない私も、同じような感覚なのでしょうか。

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