2014年8月25日月曜日

サードステージ「朝日のような夕日をつれて2014」

2014年8月5日 19時開演 新宿紀伊國屋ホール
作・演出:鴻上尚史
出演 : 大高洋夫、小須田康人、藤井隆、伊礼彼方、玉置玲央
今をさかのぼること40年以上昔、手伝いに行っていた早稲田の劇団が稽古場を共用していたので、鴻上尚史さんとは2,3回挨拶をしたような記憶があります。ちょうど、彼が第三舞台を立ち上げる少し前くらいだったと思います。それから40年以上がたち、今回初めて彼の作品を見ました。今まで見なかった理由は、会ったときの印象が、「ずるがしこい男」「好きになれない」という、私の勝手な好き嫌いが主な原因だったような気がします。
今なら、本人の性格と作品は別物だとわかりますが、若いときは本当に単純でした。
今回、見に行く気になったのは、この作品が「ゴドーを待ちながら」を下敷きにしていると知ったからでした。ゴドー好きとしては、見ないわけにはいきません。
見た結果を一言で言えば、「やはり好きになれない」という物でした。
何回も再演された演目にもかかわらず、2014年現在にうまくアップデートされていますし、構成も演出もスピーディで鮮やかなものでした。芝居として十分おもしろいものだと思うのですが、例えば、ダンスのうまくない役者のためにゆっくりした振付であらが見えないようにする工夫とかが、本当はかっこよくないのにかっこよく見せようとする考え方が、生理的にだめなのだと思います。
今後、鴻上尚史の芝居を見に行くことは二度とないと思います。

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