2012年3月16日金曜日

オフィスコットーネプロデュース「黄色い月」

2012年3月15日 15時開演 下北沢ザ・スズナリ
作:デイヴィット・グレッグ 演出:高田恵篤
出演:柄本時生・門脇麦・仲川安奈・下総源太朗
パンフレットにプロデューサーの言葉として、2009年からずっとこの戯曲を上演したくて、やっと今回できたというようなことが書いてありましたが、どこにプロデューサーを引きつけた魅力があったのかわかりませんでした。出演者が、交互にナレーターと役を行き交いながら、ストーリーが進行していきます。ストーリーは、その場の勢いで人を殺してしまった若者が女の子と北に逃げ出し、一時、平和な暮らしを営むが最後に捕まってしまうという、ボニーとクライドのような話です。ナレーションが、背景や登場人物の内面を説明してくれるので、シーンはわかりやすく、テンポよく進んでいきます。しかし、同じ役者が同じようなトーンで台詞もしゃべるので、すべての台詞が説明的に聞こえて、膨らみが全くありません。約75分の芝居なので、あれよあれよという間に終わってしまいますが、あれ以上長かったら、退屈してしまったに違いありません。
現在のイギリス演劇(正確には、スコットランドですが)は、どんなものかという興味から見に行きましたが、残念な結果でした。

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