2014年11月9日日曜日

CHAiroiPLIN「マッチ売りの少女」

2014年11月9日 14時開演 日暮里d-倉庫
作:別役実
演出・構成・振付:スズキ拓朗
出演:清水ゆり、池田仁徳、加藤このみ、ジョディ、長嶺安奈、増田ゆーこ、まひる、鳥越勇作、NIWA、荒木亜矢子、スズキ拓朗
爽やかな感動を与えてくれたTamago PLI
Nの公演がなかなかないので、同じ演出家の主宰するCHAiroiPLINの公演を見に行きました。ニューヨークで体調を崩して、必ずしも調子がよいわけではなかったのですが、少し無理して見に行きました。
この鈴木拓朗という演出家の作品を、TamagoPLINの「最愛レシピ,シェイクスピア」、青蛾館の「星の王子さま」、今回のCHAiroiPLIN「マッチ売りの少女」と3本見たことになるのですが、この人の特徴は、「性善説」です。どの作品も「人間の本質は善なるものである」という感覚に満ちあふれているように感じられます。その感覚が,素直な感動を呼ぶのだと思います。この作品では、9人ものマッチ売りの少女が出てきて、口々に台詞を喋ります。だいたい、踊りながら台詞を言うということ自体、不条理なわけですから、不条理に不条理を重ねて訳がわかりません。
当日パンフレットに、「初めてこの戯曲を読んだとき、演劇の台詞というより、ダンスの台詞だと思った。」とスズキ拓朗が書いていましたが、ダンスにとって、言葉は邪魔な存在だと思っていた私には、さらに訳がわかりません。訳はわかりませんでしたが、見終わって不自然な感じは受けなかったので、作品として成立はしているのだと思います。
私の知らないうちに、ダンスが言葉と仲良くなったのか、それとも、台詞付きダンスという新しいジャンルが生まれたのでしょうか?

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