2019年6月19日水曜日

Newyork2019 Vol.16 「Oklahoma!」

2019年6月16日 15時開演 Circle in the Square Theatre
歴史上アマチュア劇団や学校の学生による上演を合わせると、全米で最も上演されているミュージカルといわれる「オクラホマ」を観てきました。
この作品は、今年のトニーでベストリバイバルミュージカルになりました。昔の映画を見るとお気楽な恋愛ものとして描かれていますが、この舞台では違います。音楽は、暗く重苦しく演奏されますし、役者は自分が演じている事が気に入らないかのように演じます。今日の文脈で読み直した新しい演出ということは知っていましたが、実際に見てみると戸惑いました。どのような文脈で読み直されているのかいまいち理解できず、イライラや鬱憤だけが貯まっていくような舞台でした。




2019年6月17日月曜日

Newyork2019 Vol.15 「Snarky Puppy」

2019年6月15日 20時開演 Brooklyn Stell
今回ニューヨークに来るきっかけになったスナーキー・パピーのライブに来ました。今年の初め、新しいCDの発売と前後して、ワールドツアーのスケジュールが発表になりました。その中に「6/15 Brooklyn」の文字がありました。後先考えずに即予約しました。その後、4月に日本公演があることを知り、もちろん見にいきましたが、お疲れだったのか演奏時間も短く、満足のいくものではありませんでした。それで満を持してのブルックリン・スティールです。ワールドツアー2クール目のラストステージで、ひさしぶりの地元での公演、盛り上がらないわけがありません。
スナーキー・パピーのライブの最大の魅力は、ブラスセクションのソリです。切れ味鋭く、ユニークなフレーズをビシバシ決めてくれるのが最高です。


2019年6月16日日曜日

Newyork2019 Vol.14 「Tootsie」

2019年6月14日 20時開演 Marquis Theatre
今年のトニー賞でサンティノ・フォンタナがミュージカル主演男優賞を取った「Tootsie」を観ました。絶え間ない逆の連発で客席は大受けでしたが、ほとんどが台詞のギャグなので私の英語力ではそれほど楽しめませんでした。一番受けたのは、訪ねてきた自分のエージェントに女装がばれ、「これならトニー賞が取れる」と言われた場面です。本人が後ろを向いてしまい必死で笑いをこらえるシーンは、なんとも言えないどよめきと笑いでかなりの間芝居が止まりました。ブロードウェイにおけるトニー賞の大きさを感じました。
光っていたのは主人公の同居人で、少々エキセントリックで偏執狂的なところのあるトッツィーのバランスをとる役割をクールに演じたジェフ・スレーター役のアンディ・ガーテルーシェンです。終始トッツィーをなだめながら、ラストには芝居仲間のサンディとできてしまう、ちゃっかりしたところもあり最高です。と思ったら、ちゃんとミュージカル助演男優賞にノミネートされていました。

2019年6月15日土曜日

Newyork2019 Vol.13 「Be More Chill」

2019年6月13日 19時開演 Lyceum Theatre
若い世代の間で大評判と噂の「Be More Chill」を観ました。主役のジェレミー・ヒーレーは、アンダースタディのトロイ・イワタに変わっていました。ストーリーは、オタクな高校生が怪しげな薬を飲むことでスーパーコンピュータとつながり、いけてる高校生になるが次第に精神に異常をきたし、精神病院送り寸前にオタクだったときの唯一の友達に救われるという、「ディア・イーブン・ハンソン」の二匹目のドジョウをコメディで狙ったものです。
全体にすごくよくできたプロダクションですが、「ディア・イーブン・ハンソン」のシリアスさが、高校生の必死さを現して感動的だったのに比べて、プロデュース側の狙いが露骨に見えて、その分白けるのは否めません。観る前は結構期待していたので、残念です。


2019年6月14日金曜日

Newyork2019 Vol.12「Kiss Me, Kate」

2019年6月12日 20時開演 STUDIO 54
シェイクスピアの「じゃじゃ馬ならし」を翻案したコール・ポーター作曲のミュージカル「Kiss Me, Kate」を観ました。とてもポピュラーな「ソー・イン・ラブ」と「トゥー・ダン・ホット」の2曲を含むミュージカルです。
正しくは「王様と私」でトニーを取った、ケリー・オハラのためのキス・ミー・ケイトというべきです。それほどまでにケリー・オハラを中心に演出されています。

しかし残念ながら、「王様と私」では、芯の強さに見えた正確差へのこだわり、神経質な表情がコメディでは邪魔になります。もうすこし、図太い方がより面白くなったと思います。
今回のハイライトは、「トゥー・ダン・ホット」の歌とダンスシーンでした。めまぐるしいほどの展開とスピード感は圧倒的でした。

Newyork2019 Vol.11

2019年6月12日
この日は少し遠出して、アッパーウェストサイドのコミュニティ・フード&ジュースにいってみました。ここは、パンケーキで有名なクリントン・ストリート・ベーキング・ファクトリーと同じ経営だそうですが、地域住民や学生に利用されている感じで、はるかに落ち着いています。


フレンチトーストを頼んでみました。厚く切ったイングリッシュトーストをさっと卵液に浸して焼いた感じで、あっさりした食感です。ソースは、レモン風味のカスタードクリームとラズベリーソース、暖めたメイプルシロップバターです。
横のベーコンは、最近厚切りのベーコンのおいしさにはまっているので、確認もせずに頼んでしまいましたが、来たのは塩辛い薄いベーコンで失敗でした。
コミュニティ・フード&ジュースに行ったのは、クロイスターズ美術館に行く途中にあったからです。
クロイスターズは、私がニューヨークで一番好きな美術館です。好きな理由は、いつ行っても人が少なく静かだというところです。中世ヨーロッパの建築物や美術品の美術館で、ユニコーンのタペストリーが有名です。
中世の美術は当然宗教美術で、その地域の住民や巡礼者などが寄進した絵や、彫刻なども数多く、その素朴さやおおらかさは、見る者に安心を与えます。
クロイスターズというのは、「回廊」という意味で、ここには3つの回廊があります。写真は、一番大きいクサの回廊です。廊下にあるベンチに座って明るい中庭を眺めていると、心が落ち着きます。
クロイスターズへの行き方は、いつも地下鉄の1ラインで適当なところまでいって(今回は、157 st.)、M4のバスに乗り換えてクロイスターズの前までというルートにしていまし
たが、今回の帰り北側の急な階段を降り、AラインのDyckman Streetに抜けるルートを試してみたところ、時間的にはこのルートが一番短くなるのではないかと思いました。ただし、初めてDyckman Streetからフォート・トライオン・パークの中を抜けるのは、標識も少ないので少々難しいかもしれません。

2019年6月12日水曜日

Newyork2019 Vol.10 Ain't Too Proud - The Life and Times of The Temptations

2019年6月11日 19時開演 IMPERIAL THEATRE
リズム&ブルースのボーカルグループ、テンプテーションズのミュージカルです。基になっているのは、オリジナルメンバーで今もテンプテーションズを率いている、オーティス・ウィリアムスの「THE TEMPTASIONS」で、劇中でもオーティス・ウィリアムス役の役者デリック・ラスキンがナレーターを務めて話を進めていきます。他のメンバーは唄うか、短い芝居をするだけ。もちろん、オーティスもそこにいるので、その環から抜けてナレーションをすることになります。
その繰り返しがリズムを生み出して、話がどんどん前に進んでいく仕組みになっています。
このミュージカルはいわゆる「ジュークボックスミュージカル」に分類されると思うのですが、単なる懐メロの垂れ流し状態にならずに、ドラマとしてもしっかりしたものを持った作品に仕上がっています。既製の曲を使ってもちゃんとしたミュージカルを作れることを「ジャージー・ボーイズ」に続いて証明したと思います。
リズム&ブルースのボーカルグループには曲ごとに決まった振付があります。それも魅力のひとつですが、このミュージカルでは、そのオリジナルの振付がブラシュアップされたり、新たな振りになっていたりして、単純にかっこよさが倍増しています。

Newyork2019 Vol.9

2019年6月11日
この日のランチは、久しぶりに美味しいパスタを食べました。近所のGnoccoというイタリアンレストランです。期待しないで入ったのがよかったのか、ゆで加減もぴったりで、塩辛すぎず、量も適度でした。
久しぶりにあたりでした。

夕食は前に行ったことがあるE 12st.のMOTORINOにしました。ピザ・マルゲリータです。直径20㎝以上ありますが、クラストが薄いのでぺろりと食べられます。












2019年6月11日火曜日

Newyork2019 Vol.8 「Hadestown」

2019年6月9日 14時開演 WALTER KERR THEATRE
シンガーソングライターのアナシス・ミッチェルの書いたアルバム「Hadestown」を元に作られたミュージカルです。ストーリーは、ギリシャ神話の「オルフェスとエウリュディケ」を現代アメリカに置き換えたもので結末も全く同じだと知っていたので、少々斜に構えて観ていたのですが、あっという間に話しに引き込まれました。主役のオルフェスを演じたリーブ・カーニーは「ミュージカル・スパイダーマン」のタイトルロールで、エウリュディケを演じたエヴァ・ノブレザダは「ミス・サイゴン」の再演で、トニー賞にノミネートされたことがあるようですが、この二人の印象はかなり薄いです。
というよりは、各シーンごとに主役が入れ替わり、それをアンディ・デ・シールド演ずるエルメスが、狂言回し的につなげていくという構成でできていて、そのバランスが実に見事です。
演出のレイチェル・チャブキンは、「ナターシャ、ピエールとグレイトコメット1812」の演出でトニー賞にノミネートされて、今回は見事、ミュージカル演出賞を取りました。エルメス役のアンディ・デ・シールドはベストミュージカル助演男優賞を取りましたし、アナシス・ミッチェルはベスト作曲賞を受賞しました。そして、作品自体もベストミュージカル作品賞に輝きました。こうしてみると、素晴らしいと思ったところがすべて受賞していることになります。昨年の「バンドビジット」の受賞の時も思いましたが、自分が観て感動した作品がトニー賞を取るのは本当に嬉しいものです。
この日は夜トニー賞授賞式の放送があり、見ていたのですが最後のベストミュージカル賞の発表に合わせて登壇してきた大勢の中に、マチネーの客出しをしながら、「トニーを取りに行くぞ!」と叫んでいたタキシード姿の男性がいたのが印象的でした。。







2019年6月8日土曜日

Newyork2019 Vol.7 「Pretty Woman: The Musical」

2019年6月7日 20時開演 Nederlander Theatre
2019年のトニー賞のノミネートにひっかからなかった「Pretty Woman: The Musical」を観ました。
この日は主役のヴィヴィアンをオリジナルのサマンサ・バークスではなく、アンダースタディのジュリアン・ミューラーが演じていました。
主演男優のアンディ・カールは二枚目だし歌もうまいのですが、前回主演した「グランドホッグディ」のような巻き込まれ型の役割ならともかく、ある程度アクティブに話を動かしていく役割には、線が細すぎると思います。
アンダースタディの主演女優と線の細い主演男優を何とかしようと、周りががんばります。ハッピーマン/ホテルマネージャー役のエリック・アンダーソンのキャラクター、圧倒的な声量のヴィヴィアンの友人役のオルフ、コメディリリーフ的なベルボーイ役のトニー・ブラッコなどが光りますが、それぞれ単発的なきらめきで、芝居を救うほどの力はありませんでした。

Newyork2019 Vol.6

2019年6月7日
今日の朝食はトンプキンパークの西側に位置するスリーシートカフェにしました。





メニューはカフェ・ラテェとラズベリーのスモールケーキです。ラズベリージャムが激甘でした。




昼食は、ユニオン・スクエアのルークス・ロブスターでロブスターロールとクラムチャウダーです。
ここはいつ食べても間違いのない味です。

Newyork2019 Vol.5 CIRQUE DU SOLEIL 「LUZIA」

2019年6月6日 20時開演 Cityfield駐車場Bigtop
時差ボケの解消を狙って、TodayTixでチケットを手配してシルク・ド・ソレイユを観にいきました。
日本にも何度も来ているのに、ニューヨークで初シルク・ド・ソレイユとなるとは思いませんでした。
実はシルク・ド・ソレイユに関しては観てもいないのに否定的な感情があって、それが原因で観にいっていなかったのですが、今回初めて見てその感覚があながち間違っていなかったと確認しました。
シルク・ド・ソレイユといえば、サーカスに幻想的でロマンチックな物語を持ち込むことで、新しいサーカス像を造り出したという認識だと思います。
今回はメキシコがテーマで、それらしいハチドリの衣装や、マリアッチのような音楽が流れてきます。でもそれらの物語は、肝腎のアクロバット芸となんの関係もありません。中身と関係ない過剰な包装紙のようです。もっとアクロバット自体が持っているドラマ性を見せるような演出が必要です。

2019年6月7日金曜日

Newyork2019 V0l.4

2019年6月6日
今日の朝食は、近所のB-cup Cafeにしました。外観はグラフティ調でいかにもイーストヴィレッジらしいお店です。






オーダーしたのはカフェ・ラテェとブレックファーストスペシャルと称する、スクランブルエッグのサンドイッチです。
カフェ・ラテェはカップが大きくてたっぷりです。スクランブルエッグも柔らかくて、美味しかったです。

2019年6月6日木曜日

Newyork2019 Vol.3

2019年6月5日
渡米前の時差ボケ対策はほぼ無駄でした。
起床時間を早めるのは、いくら起きる時間を早めても(出発当日は午前3時起床!)、生活時間帯は日本時間のママなので、体がニューヨーク時間になれるわけではないのです。
到着後15時間以上経ってから食事をするのもやってみましたが、効果は感じられませんでした。
光目覚まし時計は、時差ボケのタイプ(午後から眠くなり、真夜中に目が冴える)から、起きたい午前8時頃には眠くないので効果はありません。ただ、午後白色光を浴びることで眠気を抑える効果はあります。
総じて絶賛時差ボケ中であり、いつものようにあきらめて眠くなったら寝て、目が覚めたら起きるという生活です。このブログも午前5時に書いています。
ただ、今までは眠くなると微熱が出ていたのが、今回はないのが改善された点かもしれません。
この日のランチはアメリカ一美味しいと評判のオーシュヴァル Au Cheval のバーガーにしました。
評判通り、12時少し前に入ったときは空いていたのに、1時間後には受付前に人だかりができていました。






これがオーシュヴァルのシグネチャー・シングル・チーズバーガーにベーコンをトッピングしたものです。奥に見えるのはポテトハッシュで、表面はパリパリで中はホクホクでとても美味しいです。
肝腎のバーガーもしっかりした肉の味で美味しいのですが、全体にしょっぱいです。ベーコンの追加で余計に塩気がましたので、ベーコンなしの方が美味しいかもしれません。

Newyork2019 Vol.2

2019年6月4日
到着日はそのまま寝ました。時差ボケで朝早く目が覚めたので、ニューヨークの最初の食事として予定通りベーグルを食べました。
歩いて数分のところにあるトンプキンスクエアベーグル アベニューA店です。




表面にポピーシードやオニオン、ソルトなど色々まぶしてあるベーグルにしましたが、しょっぱいだけで風味は感じられませんでした。





ランチはユニオンスクエアのグレイドッグで、クラシックハンバーガーにアメリカンチーズとベーコンをトッピングしたものを食べました。味は、レストランのハンバーガーによくある素材の味しかしないタイプです。まずくはないですが、文字通り味気ない。




ニューヨークに来たら必ずいくお店、オールバーズに早速いきました。知らない間に移転していて、かなり広くなっていました。入り口の足の形のドアノブがユニークです。






ハイカットのスニーカーがかっこよくて思わず買ってしまいました。
冷静になると、脱ぎ履きが面倒なのであまりは履く事はなさそうです。
滞在中に別の形をもう1足くらい買いそうです。

2019年6月5日水曜日

Newyork2019 Vol. 1

2019年6月3日
ニューヨーク行きの出発は、このところ東京駅からでる東京シャトル成田空港行きから始まります。ネットで予約すれば900円ですし、時間も1時間10分程度しかかかりません。時間に余裕があれば、あえて成田エクスプレスにする理由はありません。


飛行機はユナイテッド航空のUA78便です。マイレージの関係でユナイテッド以外の選択肢はほぼありません。まんまと航空会社の策略にはまっています。
たった1年しか経っていないのに、手続きの自動化がびっくりするほど進んでいます。自動発券機でボーディングパスも荷物札もパスポートをかざすだけで発券できますし、出国検査も顔認証で、お願いしない限り出国スタンプも押してもらえません。ただ、手荷物検査はほぼ前のままでした。

今回は奮発してエコノミープレミアムプラスにしたので、座席から違います。フルフラットになる前のビジネスクラスのような座席でふくらはぎのサポートがあり、背もたれの倒れ方も大きくなっています。写真のイヤフォンも有線ではありますが、ノイズキャンセルつきです。
年をとるとこの差は大きいです。今回はかなり体は楽でした。



機内食の夕食です。容器が瀬戸物で、カトラリーも金属製で、エコノミーとは差別化されてます。ローストチキンはまあまあ食べられました。



着陸前の朝食です。ほうれん草のキッシュと、フルーツ、デニッシュでした。





アメリカの入国審査はKIOSKを使うこともなく、1対1のチェックでした。JFKではKIOSKを使った覚えがあるのですが、空港によって違うのかもしれません。
空港からはUberでホーランドトンネルが少し混んでいましたが1時間くらい、料金は$49.13でした。

2019年6月3日月曜日

Newyory 2019 準備2

2019年6月3日
今回は出発前に余裕があるので、ニューヨーク行き最大の難関である「時差ボケ」対策を真剣にやってみようと考えています。
もともと時差ボケはひどかったのですが、年とともにひどくなる一方です。前回も1週間近く時差ボケが抜けませんでした。
対策としては
1)出発1週間前から段々起床時間を早めて、ニューヨークとの時差を縮める。
2)到着時に、15時間以上食べる間隔をあけ、体内時計をリセットする。
3)目覚ましに光目覚まし時計を使用し、光で起きる癖をつける。
の、3つです。
昨日から始めていますが、効果はどうでしょうか。

2019年6月1日土曜日

ナショナルシアターライブ「英国万歳!」

2019年5月31日 20時25分開演 TOHOシネマズ川崎
昨年暮れにナショナルシアターライブの存在を知り、それ以来、機会があるたびに見にいってます。
「フォーリーズ」、「マクベス」、「ヴァージニアウルフなんて怖くない」、「リア王」、「オーディエンス」、そして今回の「英国万歳!」を観ました。
その特徴といえば、まず、なんといっても芝居がとてもうまい。役を十二分に理解して、それを体全体を使って表す技術、経験、才能、感性は言葉の壁を越えて引きつけられるものがあります。また、映像になることで、演出が再構成されわかりやすいものになっているのも見やすい理由のひとつです。
外国カンパニーの来日公演と違い、字幕が画面の中にあるので視線を動かさなくても読めるのも、集中が途切れなくてよいです。
実は私はシェイクスピアが苦手で、その理由のほとんどはあの壮大で華麗な、大げさでひたすら長い形容詞のせいなのです。特に日本語化されたものを喋られると、どうしても「お前は日頃、そんな風に喋ってないだろう。」と思ってしまい、リアリティを感じられません。ところが、ナショナルシアターライブだと、「英語なので意味がわからず、気にならない。」、「芝居がうまいので、感情は十分に感じることができる。」、「字幕でおおよその意味は理解できる。」となるので、シェイクスピアも最後まで観られます。私にとっては、最高のシェイクスピア観劇です。
シェイクスピアに限らず現代劇でも、「ヴァージニアウルフなんて怖くない」などは、朝まで続く壮絶な夫婦けんかの話で、日本の役者で演じたら、どんな組み合わせの役者でもギスギスした感じが先行して最後まで観るのがつらいだけになりそうですが、ナショナルシアターライブでは、最後まで集中が切れず、見終える事ができました。
見ている者を映像を通してさえ、劇空間にひきずりこんでしまう演技力は、次元がちがうとしかいいようがありません。
写真は「オーディエンス」のチラシです。

2019年5月28日火曜日

Newyork 2019 準備編1

2019年5月28日
2015年、2018年に続いて今年もニューヨークに行くことにしました。最大の目的はブルックリンで行われるSnarky Puppyのライブです。
今年の頭にスケジュールが発表になって、すぐチケットを予約しました。その後、4月に川崎でライブがあり、それを観てもう一度体験したいと思い、行くことを決心しました。
前回、前々回の反省点は滞在場所です。前々回がクイーンズ ウッドサイド、前回がアストリア、両方ともマンハッタンの外でした。ニューヨーク行きの12回以上となると、一日中予定を考えて、外出していることはなくなります。夜のミュージカルを中心に、空いている時間に面白そうな展示をしている美術館に行く程度です。必然的に、滞在先の周辺で過ごす時間が多くなります。そうなると朝食ひとつとっても、マンハッタンの外では、選択肢が少なすぎます。マンハッタンだからといっておいしいわけではありませんが、せめて色々なお店にチャレンジでもできないと、それだけでストレスが溜まります。
何度も泊まっているヴィレッジハウスのイーストビレッジにしようと思ったのですが、長期予約でも入ったのか今年1年埋まっているので、Airbnbで見つけたイーストビレッジのアパートにしました。暇があるとYelpで周りのお店を検索してイメージトレーニングをしています。
ミュージカルのチケットの予約もほぼ終わりました。観たいミュージカルをすべて観ても、3週間で終わるので、ラスト1週間はもう一度みたいしたいミュージカルを観るつもりです。

地点『シベリアへ!シベリアへ!シベリアへ!』

2019年5月27日 19時30分開演 神奈川芸術劇場中スタジオ
演出:三浦基
テキスト:アントン・チェーホフ
ドラマトゥルク:高田映介 
監修:中村唯史 
出演:安部聡子 石田大 小河原康二 窪田史恵 小林洋平 田中祐気
チェーホフのシベリア旅行に関するテキストを再構成した作品です。
当日パンフレットの演出ノートにも書いてありますが、ストーリーがあるわけでもなく、感情移入できるキャラクターがあるわけでもないので、なかなかつらい1時間半でした。なにしろ全員いっていることが同じで、「いつまで経っても到着しない。馬車飽きた。つらい。」だけなので、見ている方もつらいです。なにか大きな目標に攻撃を仕掛けている感覚はあるのですが、目標にダメージを与えている感じはおろか、目標が何なのかも見えてきません。もどかしい感覚だけが残ります。