2015年1月29日 19時開演 東京芸術劇場シアターイースト
作・演出:蓬莱竜太
出演:古山憲太郎、津村知与支、小椋毅、西條義将、生越千晴、今藤洋子、伊東沙保、でんでん
同棲中の女性を土砂災害で亡くして以来、その女性の実家である山小屋に居候している小説家志望の男と、その山仲間が二周忌に集まってくる。小説家志望の男は全くのだめ人間であり、同棲中だった女性を偲ぶと言いながら、歩荷の人妻に手を出したり、まともに仕事もできない。山仲間も実社会でまともに生きているようでありながら,だんだんとだめ人間ぶりが明らかになっていく。だめ人間のオンパレードが笑いあり、シリアスなところありで展開していく。その中で、山小屋の主人であるでんでんだけが,まともである。これは芝居の質も関係していると思うのだが、でんでんの決してうまいとは言えない,古くさい芝居が周りの芝居との対比で、素直にものを言う裏表のない実直な人柄を表して、とてもおもしろい。この劇団は、「楽園」の深沢敦の時もそうだったが、キャスティングが絶妙にうまい。
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