作・演出・出演:清水宏

私の中では「役者」に分類されていたのですが、エジンバラのフリンジフェスティバルに毎年出ていたりして、「コメディアン」の活動に軸足を置いているようです。
自分のコントを複数舞台にかけていくのですが、ネタによって出来不出来が激しく、困ってしまうようなネタ「プロレス三本勝負」があるかと思えば、一人芝居のように完成度が高い「ウルトラセブンに告ぐ」があったりで、本人の性格をそのまま表しているかのように、複雑ではちゃめちゃな舞台でした。
特筆すべきは各々のネタの出来不出来ではなく、見終わった後、感動的な大ネタ「ウルトラセブンに告ぐ」の後に、「やる気満々男」として出てきて、わけのわからない小ネタを連発したにもかかわらず、清水宏という男を大好きになっているということです。素直に応援したくなる。また、見にいって大きな声で笑いたくなる。清水宏の人間の魅力に心打たれた一晩でした。