2018年12月28日金曜日

梅棒「超ピカイチ」

2018年12月27日 14時開演 東京グローブ座
作・総合演出:伊藤 今人【梅棒】
振付・監修:梅棒
出演:梅澤 裕介  鶴野 輝一 遠山 晶司 遠藤 誠 塩野 拓矢
櫻井 竜彦 楢木 和也 天野 一輝 野田 裕貴 [以上、梅棒]
千葉 涼平[w-inds.] 納谷 健[劇団Patch] YOU RYO[Beat Buddy Boi]
suzuyaka[Red Print] 一色 洋平 MOMOCA[LUCIFER]
高見 奈央 上西 隆史[AIRFOOTWORKS/ex. WORLD ORDER] マルコ[NEO-Geisha] 雷太
2017年に六本木ブルーシアターでやった「ピカイチ」の再演です。今回は「全日制」「定時制」のキャストを変えての2本立てでした。初演が面白くなかったので、両方見る気になれず、演出変更しているならより変更幅の大きいだろう「定時制」の方だけ見にいきました。
結果は残念ながら面白くありませんでした。このグループは「ただ踊りたいと言う気持ち」が全面的に見えてこないと、単純なストーリー、漫画チックなキャラクターなどが気になって楽しめません。純粋な情熱をわかりやすく表現するのは難しいことなのかもしれません。

2018年12月22日土曜日

東葛スポーツ「平成のいちばん長い日」

2018年12月21日 20時 3331アーツ千代田 ギャラリーB
構成:金山寿甲
出演:菊池明明(ナイロン100℃)、稲継美保、神谷圭介(テニスコート)、木田(ガクヅケ)、篠原正明(ナカゴー)
仕事が急にキャンセルになったので見にいきました。ラップを全面的に採用して芝居をしていくこの劇団では、第一にラップの技術が下手な役者がいるとそれが気になって、集中できません。今回はそんな気になる役者もおらず、それはよかったのですが、それ以降が行けません。注意力が散漫というか、どこにフォーカスしているのかよくわかりません。
ラップも前回の『12時17分、土浦行き』の中のラップがなぜか登場し、さらに悪いことにそれを言葉で紹介するという有様で、印象が散漫なものになってしまいました。
一応、今回は出演している役者がNHKの「おかあさんといっしょ」の出演者に抜擢されるが、契約の文言のために天皇が亡くなると生で第一回の放送をしなければならなくなるかもしれないと言うことで、あたふたすると言うストーリーらしきものがあるのですが、それ自体が説明的すぎて面白みに欠けました。

2018年12月21日金曜日

地点「グッドバイ」

2018年12月20日 19時30分開演 吉祥寺シアター
原作:太宰治
演出:三浦基
音楽:空間現代 
 出演:安部聡子 石田大 小河原康二 窪田史恵 小林洋平 田中祐気 黒澤あすか
地点と空間現代のコラボレーションを見るのは2015年の「ミステリア・ブッフ」以来2回目です。
今回は空間現代の音楽が全体のテンポをきめ、それにのって役者が台詞を言っていくという構成のため、前回よりも見やすいものでした。
そうなると、今度は空間現代の音楽が地点の芝居にとって本当に必要なのかという疑問が出てきます。イェネリク劇では、音楽が芝居の一部でとして必要不可欠なものであると思えましたが、この芝居ではなくてもいいのではないかと思えます。

2018年12月19日水曜日

風姿花伝プロデュース「女中たち」

2018年12月18日 14時開演 シアター風姿花伝
脚本:ジャン・ジュネ
翻訳:篠沢秀夫(白水社)
演出:鵜山 仁
出演:中嶋朋子、コトウロレナ、那須佐代子
私にとってはまた古典と呼べるような芝居を見ました。このような芝居を見にいくきになるのも年を取った証拠だと思います。
「女中たち」は遙か昔に竹邑類の演出でスーパーカンパニーが新宿蠍座で上演したのを見た記憶があります。その時は何をやっているのかさっぱりわかりませんでした。
今回はその時よりもはるかに台本に忠実でわかりやすいものでした。(何しろ、スーパーカンパニーの公演は、男だけで女装した女中が5,6人出てきた記憶があります)
完全に病気の不思議ちゃんにしかみえない中嶋朋子と、中年の俗物根性全開の那須佐代子が素晴らしかったです。
ただ一人残念だったのは、女主人役のコトウレナで、ハーフであるという外見に頼っているだけで、芝居がひどすぎます。女中たちとの対比でかろうじて存在が許されるという感じで、彼女がよければさらに面白かっただろうと思えるのに残念です。

2018年12月7日金曜日

城山羊の会「埋める女~私は正しい~」

2018年12月6日 19時30分開演 下北沢ザ・スズナリ
作・演出:山内ケンジ
出演:奥田洋平、坂倉奈津子、福井夏、伊島空、岡部たかし、岩谷健司、金谷真由美
山内ケンジは難しい作家だと思います。彼の書きたいことと私の感覚が近いときには「あの山の稜線が崩れていく」や、「トロワグロ」のような面白い芝居ができますが、ずれているとなんとも言いようのないいいとも悪いとも言いにくい芝居が出てきます。
今回はずれている方で、あまり面白くなかったです。今回で城山羊の会はしばらく休業だそうですが、再開したときは面白い芝居が見たいです。

2018年12月5日水曜日

うさぎストライプ『空想科学Ⅱ』

2018年12月4日 19時30分開演 こまばアゴラ劇場
作・演出:大池容子
出演:斉藤マッチュ(20歳の国)、江花明里(劇団天丼/革命アイドル暴走ちゃん)、高橋義和(FUKAIPRODUCE羽衣)、芝博文、松田文香、松村珠子、木村俊太朗、野村美優、亀山浩史(うさぎストライプ)、小瀧万梨子(うさぎストライプ/青年団)、金澤昭(うさぎストライプ)
行きずりの男と女がホテルで一夜を過ごす。朝起きてみるとなぜか男は頭を斧で割られてしんでいる。その後も、女にだけはその男が見え、話しもすることができる。という、小劇場らしいストーリーで楽しめる芝居でした。主役の斧で頭を割られた男を演じた斉藤マッチュが全体のペースメーカーになって、芝居に間延びしたところがなく、面白かったです。劇団名から鳥公園やワウフラミンゴと同じような芝居をするのかと勝手に思っていたので、いい意味で期待が外れました。