2013年5月8日 15時開演 王子小劇場
ハイブリットハイジ座「皮にパンク」
作・演出 : 天野峻
出演:広井龍太郎、羊、城築創、牧俊平、田中裕子、南美櫻、木村圭介、田中亜紀、町田地獄、来栖玄都、櫻谷翔吾、神山慎太郎
ミームの心臓「東の地で」
作 : 酒井一途、演出 : 岩渕幸弘
出演:浦田大地、小林依通子
四次元ボックス「cicada」
作・演出 : 菊池史恩
出演:森山拳、三品優里子、佐藤修作、山口栞、宮崎卓真、朝戸佑飛、渡辺苑衣、曽我祥之、北川まりえ、菊池史恩
ブリットハイジ座ー早稲田大学、ミームの心臓ー慶応義塾大学、四次元ボックスー日本大学芸術学部、学生劇団3団体による合同公演でした。2500円で各々1時間程度の芝居が3本見られるのはお得でしたが、引き換えにお尻の痛みを我慢するという苦行が待っていました。
全体の印象は、よく出来た学芸会以上のものではありませんでした。しいてあげれば、ハイブリットハイジ座には見せ方の工夫という点で、一日の長がありました。テンポの良い台詞運び、トリッキーな動きには、お客をとりあえず楽しませようという努力が見えますが、それも何処かで見たようなものでしかありませんでした。
ミームの心臓は、いわゆる「イタイ」感覚をそのまま、正面切って展開するような芝居で、今更見せられても感想にも困るような代物でした。二人芝居で、女優の方が存在感を発揮していましたがそれも二人を比較した場合の話で、役者としてどうかといえば、スタートラインに立ったところという感じです。
四次元ボックスは、大学8年生で新入会員が6年間もいないオカルトサークルの部長、原田マサオ役の佐藤修作が唯一舞台の上で存在感を発揮していましたが、他の役者が学芸会レベルで目立っていただけでした。せめて、全体のレベルが佐藤修作程度まで上がってこないと、芝居が始まらないという感じでした。
舞台の上に上がったら、学生も、プロも、アマチュアも関係なく、興味はただ一つ、面白いか面白くないかだけです。突然、面白くなることはないので、学生の皆さんは日々、精進していただきたいと思います。
面白いという噂が広まったら、また、見たいと思います。