2014年10月23日
ブロードウエイばかりでなく、オフブロードウエイも見なくてはと思い、選んだミュージカルでしたが、完全な選択ミスでした。
まず第一に、原作の小説「Fifty Shades Of Grey」について全く知らないのに、そのパロディを見せられてもわけがわかるわけがありません。後で調べたところでは、女性向けのエロティックな恋愛小説で、欧米では大ヒットし、映画にもなったようです。そのパロディと言うことで、いわゆる露骨な艶笑コメディミュージカルのようです。観客も中年のカップルや、女性が多く、いわゆるブロードウエイとは少し違った感じでした。
詳しくはわかりませんでしたが、露骨そうな下ネタに、なぜ、あんなに大声で反応するのでしょうか?日頃の抑圧が強すぎて、その反動ではないかと勘ぐってしまいます。
2014年11月23日日曜日
2014年11月17日月曜日
森川弘和×杉山至 『動物紳士』
2014年11月14日金曜日
ミクニヤナイハラプロジェクト「桜の園」
2014年11月14日 19時30分開演 西巣鴨創造舎
作・演出:矢内原美邦
出演:笠木泉、鈴木将一朗、光瀬指絵、山本圭佑、川田希、川上友里、菊沢将憲、佐々木至
矢内原美邦については以前、「前向き、ダイモン」という作品を見ただけで、ニブロールというダンス集団を主宰している。本人もダンサーである、どこかの大学の教授だか、助教授らしい。それぐらいしか知識がありませんでした。KAATで2回ほど公演がありましたが、スケジュールがあわずに見ていませんでした。「前向き、ダイモン」のことも忘れていて、見に行きました。
オープニングは、体育館前の野外で3カ所に分かれて同時に始まります。桜の木を守ろうとする人とそれを取材しているらしいジャーナリスト、土地を売りたい地主、開発側の社員と弁護士、それぞれに自分たちの主張を叫びます。一段落して、観客は屋内に誘導されます。
屋内は半分ほどがステージで、残りがひな壇の観客席です。ステージには、一面落ち葉が引き詰めてあり、入場時にマスクが配られたわけがわかりました。役者が動き回るので
観劇中、ずっと埃っぽかったです。
チェーホフの「桜の園」を下敷きにしているのですが、土地を売らなければならない地主と,桜を守りたい人が別々であるという設定が現代的で面白かったです。
ミクニヤナイハラ演劇の最大のポイントは、役者が常にダンスというか体操というか動き続けながら台詞をいうところで、役者の運動量は並大抵なものではありません。これは、矢内原自身が当日パンフに書いていたことによると、「台詞が動きを誘発するのではなく、動きが台詞が誘発するのでもない、動きと台詞が同時に発せられたとき、そこに私の演劇がある。」ということのようです。
おっしゃっていることはわかるような気もするのですが、実際目にするものは、息も絶え絶えに台詞を喋るまくる役者の苦行というようなものです。ミクニヤナイハラ演劇が成立していたかどうかはよくわかりません。
作・演出:矢内原美邦
出演:笠木泉、鈴木将一朗、光瀬指絵、山本圭佑、川田希、川上友里、菊沢将憲、佐々木至
矢内原美邦については以前、「前向き、ダイモン」という作品を見ただけで、ニブロールというダンス集団を主宰している。本人もダンサーである、どこかの大学の教授だか、助教授らしい。それぐらいしか知識がありませんでした。KAATで2回ほど公演がありましたが、スケジュールがあわずに見ていませんでした。「前向き、ダイモン」のことも忘れていて、見に行きました。
オープニングは、体育館前の野外で3カ所に分かれて同時に始まります。桜の木を守ろうとする人とそれを取材しているらしいジャーナリスト、土地を売りたい地主、開発側の社員と弁護士、それぞれに自分たちの主張を叫びます。一段落して、観客は屋内に誘導されます。
屋内は半分ほどがステージで、残りがひな壇の観客席です。ステージには、一面落ち葉が引き詰めてあり、入場時にマスクが配られたわけがわかりました。役者が動き回るので
観劇中、ずっと埃っぽかったです。
チェーホフの「桜の園」を下敷きにしているのですが、土地を売らなければならない地主と,桜を守りたい人が別々であるという設定が現代的で面白かったです。
ミクニヤナイハラ演劇の最大のポイントは、役者が常にダンスというか体操というか動き続けながら台詞をいうところで、役者の運動量は並大抵なものではありません。これは、矢内原自身が当日パンフに書いていたことによると、「台詞が動きを誘発するのではなく、動きが台詞が誘発するのでもない、動きと台詞が同時に発せられたとき、そこに私の演劇がある。」ということのようです。
おっしゃっていることはわかるような気もするのですが、実際目にするものは、息も絶え絶えに台詞を喋るまくる役者の苦行というようなものです。ミクニヤナイハラ演劇が成立していたかどうかはよくわかりません。
2014年11月12日水曜日
競泳水着「別れても好きな人」
2014年11月12日 14時開演 駒場アゴラ劇場
脚本・演出:上野友之
出演:相楽樹、村上誠基、亀田梨沙、篠原彩、須田彩花、武子太郎、福永朱梨、松木大輔、松下仁、谷田部美咲、すがやかずみ
このブログを始めた最大の動機は年ともに物忘れが激しくなって、前に見た劇団でも良くも悪くも印象が薄いと忘れてしまい、Twitterでの評判を信じて見に行って、以前見たことがある劇団だったと後悔することを避けるためでした。
それでも、見る本数が増えるにつれ、チェックをし忘れて見てしまうことが起きました。この劇団もそうでした。以前のブログで、「二度とみることはないでしょう。」とまで書いたのに、また見てしまいました。そして、やはり後悔しています。
年のせいもあると思いますが、もはや、恋愛がそんなに重要なこととは思えません。なのにこの作者は、その恋愛感情にのみこだわっているのです。しかも、初期作品の再演ということで、若書きの恥ずかしさまでプラスされて、とても退屈な時間を過ごすことになりました。
脚本・演出:上野友之
出演:相楽樹、村上誠基、亀田梨沙、篠原彩、須田彩花、武子太郎、福永朱梨、松木大輔、松下仁、谷田部美咲、すがやかずみ
このブログを始めた最大の動機は年ともに物忘れが激しくなって、前に見た劇団でも良くも悪くも印象が薄いと忘れてしまい、Twitterでの評判を信じて見に行って、以前見たことがある劇団だったと後悔することを避けるためでした。
それでも、見る本数が増えるにつれ、チェックをし忘れて見てしまうことが起きました。この劇団もそうでした。以前のブログで、「二度とみることはないでしょう。」とまで書いたのに、また見てしまいました。そして、やはり後悔しています。
年のせいもあると思いますが、もはや、恋愛がそんなに重要なこととは思えません。なのにこの作者は、その恋愛感情にのみこだわっているのです。しかも、初期作品の再演ということで、若書きの恥ずかしさまでプラスされて、とても退屈な時間を過ごすことになりました。
2014年11月11日火曜日
入江雅人「狼たち」
2014年11月11日 19時開演 中野MOMO
作・演出:入江雅人
出演:清水宏、入江雅人
気になる役者の一人である清水宏が、一人芝居を続けている入江雅人とタッグを組んで、二人芝居に挑戦するというので、見に行きました。
結果は、芝居中の清水宏の言葉、「あなたは異常に細かくだめ出しする癖に、本番になるとどうしてそんなに自由なの。私は、もう対応できないよ。」に象徴されるように、二人ならではの相乗効果は見られませんでした。これは、初日に行ってしまったかもしれません。楽日なら、別の印象になったのかもしれません。
何もない舞台で最小限の衣装だけで芝居をすると,どうしても説明台詞が多くなってしまいます。一人の時は、その人の語り口ということであまり気になりませんが、二人でそれをやると、結構うざいです。
あと、最後まで気になったのは、入江雅人の芝居が見た目は全然男前でもないのに、すごく二枚目なことです。これで、入江雅人の一人芝居に対する興味がなくなりました。
作・演出:入江雅人
出演:清水宏、入江雅人
気になる役者の一人である清水宏が、一人芝居を続けている入江雅人とタッグを組んで、二人芝居に挑戦するというので、見に行きました。
結果は、芝居中の清水宏の言葉、「あなたは異常に細かくだめ出しする癖に、本番になるとどうしてそんなに自由なの。私は、もう対応できないよ。」に象徴されるように、二人ならではの相乗効果は見られませんでした。これは、初日に行ってしまったかもしれません。楽日なら、別の印象になったのかもしれません。
何もない舞台で最小限の衣装だけで芝居をすると,どうしても説明台詞が多くなってしまいます。一人の時は、その人の語り口ということであまり気になりませんが、二人でそれをやると、結構うざいです。
あと、最後まで気になったのは、入江雅人の芝居が見た目は全然男前でもないのに、すごく二枚目なことです。これで、入江雅人の一人芝居に対する興味がなくなりました。
2014年11月10日月曜日
ベッド&メイキングス「サナギネ」
2014年11月10日 12時開演 成体サイド 17時開演 幼生サイド 青山円形劇場
原作:小池竹見
上演台本・演出:福原充則
成体サイド出演:清水葉月、富岡晃一郎、玉置玲央、富森ジャスティン、三土幸敏、町田マリー、野口かおる
幼生サイド出演:岸井ゆきの、野口かおる、町田マリー、中丸シオン、玉置玲央、井筒大介、中村たかし、佐伯新、片岡礼子
青山円形劇場をカーテンで真っ二つに区切り、その両サイドで
一人の女性の幼い頃の話と、成人してからの話が同時進行で演じられていく芝居です。観客は、どちらか片方の芝居しか見られず、反対のサイドは時々台詞が漏れ聞こえてくる程度です。
ものすごく計算された脚本で、円形劇場以外で上演するのは難しいでしょう。
ベッド&メイキングスは前回の「南の島に雪が降る」があまり面白くなかったので、あまり期待もせず、野口かおる目当てで見に行きました。最初は、野口かおるの出演が多いであろうと予想した成体サイドのみのつもりでしたが、それでは作者に失礼だろうと思い直し、両方とも見ることにしました。それでも、2回目の幼生サイドを見る前は、半分以上ネタバレの状態で見て退屈しないか心配でしたが、それは杞憂に終わりました。どちらかといえば、両方見ることを前提に作ってあるような気がします。
お目当ての野口かおるも面白く、堪能しました。やはりこの人は、主役をやるよりも,脇役で自由にやった方が光ると思います。
ラストは、予想通りカーテンが開いて両サイドが見える状態になるのですが、開いたからといって両方の芝居が混ざるわけではなく、それがカーテンオープンのカタルシスを損ねているようで、少し残念でした。
あと、富岡晃一郎の「南の島に雪が降る」での大衆演劇チックなしゃべり方を引きずっているような台詞回しと、玉置玲央のドライで現代的な台詞の喋り方が,対照的で面白かったです。
原作:小池竹見
上演台本・演出:福原充則
成体サイド出演:清水葉月、富岡晃一郎、玉置玲央、富森ジャスティン、三土幸敏、町田マリー、野口かおる
幼生サイド出演:岸井ゆきの、野口かおる、町田マリー、中丸シオン、玉置玲央、井筒大介、中村たかし、佐伯新、片岡礼子
青山円形劇場をカーテンで真っ二つに区切り、その両サイドで
一人の女性の幼い頃の話と、成人してからの話が同時進行で演じられていく芝居です。観客は、どちらか片方の芝居しか見られず、反対のサイドは時々台詞が漏れ聞こえてくる程度です。
ものすごく計算された脚本で、円形劇場以外で上演するのは難しいでしょう。
ベッド&メイキングスは前回の「南の島に雪が降る」があまり面白くなかったので、あまり期待もせず、野口かおる目当てで見に行きました。最初は、野口かおるの出演が多いであろうと予想した成体サイドのみのつもりでしたが、それでは作者に失礼だろうと思い直し、両方とも見ることにしました。それでも、2回目の幼生サイドを見る前は、半分以上ネタバレの状態で見て退屈しないか心配でしたが、それは杞憂に終わりました。どちらかといえば、両方見ることを前提に作ってあるような気がします。
お目当ての野口かおるも面白く、堪能しました。やはりこの人は、主役をやるよりも,脇役で自由にやった方が光ると思います。
ラストは、予想通りカーテンが開いて両サイドが見える状態になるのですが、開いたからといって両方の芝居が混ざるわけではなく、それがカーテンオープンのカタルシスを損ねているようで、少し残念でした。
あと、富岡晃一郎の「南の島に雪が降る」での大衆演劇チックなしゃべり方を引きずっているような台詞回しと、玉置玲央のドライで現代的な台詞の喋り方が,対照的で面白かったです。
2014年11月9日日曜日
CHAiroiPLIN「マッチ売りの少女」
2014年11月9日 14時開演 日暮里d-倉庫
作:別役実
演出・構成・振付:スズキ拓朗
出演:清水ゆり、池田仁徳、加藤このみ、ジョディ、長嶺安奈、増田ゆーこ、まひる、鳥越勇作、NIWA、荒木亜矢子、スズキ拓朗
爽やかな感動を与えてくれたTamago PLI
Nの公演がなかなかないので、同じ演出家の主宰するCHAiroiPLINの公演を見に行きました。ニューヨークで体調を崩して、必ずしも調子がよいわけではなかったのですが、少し無理して見に行きました。
この鈴木拓朗という演出家の作品を、TamagoPLINの「最愛レシピ,シェイクスピア」、青蛾館の「星の王子さま」、今回のCHAiroiPLIN「マッチ売りの少女」と3本見たことになるのですが、この人の特徴は、「性善説」です。どの作品も「人間の本質は善なるものである」という感覚に満ちあふれているように感じられます。その感覚が,素直な感動を呼ぶのだと思います。この作品では、9人ものマッチ売りの少女が出てきて、口々に台詞を喋ります。だいたい、踊りながら台詞を言うということ自体、不条理なわけですから、不条理に不条理を重ねて訳がわかりません。
当日パンフレットに、「初めてこの戯曲を読んだとき、演劇の台詞というより、ダンスの台詞だと思った。」とスズキ拓朗が書いていましたが、ダンスにとって、言葉は邪魔な存在だと思っていた私には、さらに訳がわかりません。訳はわかりませんでしたが、見終わって不自然な感じは受けなかったので、作品として成立はしているのだと思います。
私の知らないうちに、ダンスが言葉と仲良くなったのか、それとも、台詞付きダンスという新しいジャンルが生まれたのでしょうか?
作:別役実
演出・構成・振付:スズキ拓朗
出演:清水ゆり、池田仁徳、加藤このみ、ジョディ、長嶺安奈、増田ゆーこ、まひる、鳥越勇作、NIWA、荒木亜矢子、スズキ拓朗
爽やかな感動を与えてくれたTamago PLI
Nの公演がなかなかないので、同じ演出家の主宰するCHAiroiPLINの公演を見に行きました。ニューヨークで体調を崩して、必ずしも調子がよいわけではなかったのですが、少し無理して見に行きました。
この鈴木拓朗という演出家の作品を、TamagoPLINの「最愛レシピ,シェイクスピア」、青蛾館の「星の王子さま」、今回のCHAiroiPLIN「マッチ売りの少女」と3本見たことになるのですが、この人の特徴は、「性善説」です。どの作品も「人間の本質は善なるものである」という感覚に満ちあふれているように感じられます。その感覚が,素直な感動を呼ぶのだと思います。この作品では、9人ものマッチ売りの少女が出てきて、口々に台詞を喋ります。だいたい、踊りながら台詞を言うということ自体、不条理なわけですから、不条理に不条理を重ねて訳がわかりません。
当日パンフレットに、「初めてこの戯曲を読んだとき、演劇の台詞というより、ダンスの台詞だと思った。」とスズキ拓朗が書いていましたが、ダンスにとって、言葉は邪魔な存在だと思っていた私には、さらに訳がわかりません。訳はわかりませんでしたが、見終わって不自然な感じは受けなかったので、作品として成立はしているのだと思います。
私の知らないうちに、ダンスが言葉と仲良くなったのか、それとも、台詞付きダンスという新しいジャンルが生まれたのでしょうか?
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