作 : 天久聖一
脚色・構成・演出 : 天野天街
出演 : 夕沈、黒宮万里、宮璃アリ、池田遼、小林夢二、織田圭祐、谷宗和、石橋和也、丸山厚人、井村昴
レミングの上演台本を書いた天野天街が主催する少年王者館を見ました。台詞にそこはかとなく感じられる唐十郎の匂いが気になって、観劇後 Web で調べたところ、「小劇場第三世代」と呼ばれている結構古い劇団で、しかも本拠地は名古屋だとのこと、全く知りませんでした。今時珍しいアングラ感いっぱいの舞台は、それなりにおもしろかったのですが、唐十郎を超えようとして考え出されたと思える、「突然のリセットからの芝居の繰り返しの多用」は、「その先にあるのは行き止まりだろう」感も満載で、あらたな地平を感じさせるものではありませんでした。
開演前に行われた「誘導員のかけ声にあわせて、観客が膝半分づつ、真ん中に移動する客席詰め」40年前の人気小劇団では、お約束のように行われていて、観客の一体感を否が応でも高めていたものでしたが、今日では、おとなしく従う客の間には、そんな一体感も特にありませんでした。
いろいろと、昔を思い出させてくれる公演でしたが、今回でしばらくの間は十分という感じでした。
レミングの上演台本を書いた天野天街が主催する少年王者館を見ました。台詞にそこはかとなく感じられる唐十郎の匂いが気になって、観劇後 Web で調べたところ、「小劇場第三世代」と呼ばれている結構古い劇団で、しかも本拠地は名古屋だとのこと、全く知りませんでした。今時珍しいアングラ感いっぱいの舞台は、それなりにおもしろかったのですが、唐十郎を超えようとして考え出されたと思える、「突然のリセットからの芝居の繰り返しの多用」は、「その先にあるのは行き止まりだろう」感も満載で、あらたな地平を感じさせるものではありませんでした。
開演前に行われた「誘導員のかけ声にあわせて、観客が膝半分づつ、真ん中に移動する客席詰め」40年前の人気小劇団では、お約束のように行われていて、観客の一体感を否が応でも高めていたものでしたが、今日では、おとなしく従う客の間には、そんな一体感も特にありませんでした。
いろいろと、昔を思い出させてくれる公演でしたが、今回でしばらくの間は十分という感じでした。