2018年7月10日火曜日

Kawai Project 「ウィルを待ちながら──歯もなく目もなく何もなし」

2018年7月2日 19時開演 こまばアゴラ劇場
作・演出:河合祥一郎
出演 :田代隆秀、髙山春夫
「ゴドーを待ちながら」のフォーマットで、シェイクスピアの台詞を二人の役者が言い合うという芝居。
出演者の一人、田代隆秀は「シェイクスピア・シアター」の創立メンバーで、ほとんどのシェイクスピアの芝居をやったことがあるというベテラン。もう一人の髙山春夫は「早稲田小劇場」の出身で、蜷川幸雄の元で数々のシェイクスピアに出演経験があるというベテラン役者。
これくらいのベテランになると、あの形容詞の連続するシェイクスピアの台詞も言い慣れていて違和感がない。
若い役者がシェイクスピアをやるときにいつも感じる「お前は台詞を間違えずに言うのに必死で、内容が全くイメージできてないだろう。」という違和感を感じることはない。
ただ、この芝居の面白さは、「あのシェイクスピアのあの台詞がこんなかたちでつかわれている。」と理解して、にやりとするところにあると思う。
その点、シェイクスピアに暗い私はそんなに楽しめなかった。
たぶん、一番楽しんだのは、この本を書いた河合祥一郎だろう。

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