2015年1月11日 14時開演 神奈川芸術劇場大スタジオ
作:オノマリコ
演出:扇田拓也
ムーブメント:小林真梨恵
出演 : 和田華子、井内勇希、斎藤まりえ、芝博文、桑原史香、こいけけいこ、和田真季乃、大川翔子、吉田能、笹野鈴々音、扇田森也、池田朋子、関森絵美
当日パンフレットで作者の名前が「オノ マリコ」ではなく、「オノマ リコ」であることを知りました。そんなことは関係なく、言葉の美しい戯曲でした。演出もその言葉の美しさを生かした端正な手法で好感が持てます。物語は、翻訳家で小説家の男とその編集者の話と、その小説家によって書かれたいくつかの物語が、単独で、あるときは絡まり合って進んでいきます。面白いのは、そのどれかに力点が置かれるのではなく、ショーケースのように同じようなバランスで現れてくるところです。そのバランスの取り方が、端正で澄み切った美しさを生んでいました。
一つ残念だったのは、ダンス的な動きが多いので、舞台上下に置かれたSSを多用するのですが、それが空間の緊張感をかなり損なっていることでした。SSの必要性はわかるのですが、袖パネルを立てるなど隠すことが出来ればもっとよくなる気がします。
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