2013年2月4日月曜日

フカイプロデュース羽衣「サロメ VS ヨナカーン」


2013年2月2日 19時開演 池袋東京芸術劇場シアターイースト
脚色・演出・音楽・美術:糸井幸之介
出演:深井順子、西田夏奈子、鯉和鮎美、大西玲子、伊藤昌子、中林舞、浅川千絵、岡本陽介、日高啓介、代田まさひこ、高橋義和、澤田慎司、加藤靖久、ゴールド☆ユスリッチ、藤一平、枡野浩一
七組のサロメとヨナカーンによる様々な愛のパターンの物語。雨が降り続く「ワイルド系の街」でいろいろな年代と立場の男女の愛が、オスカーワイルドのサロメの台詞をキーワードに繰り広げられていく。個人的にツボだったのは、おじさんと援交少女のボーリング場のシーンでした。
糸井幸之介の脚本の根底には、「人生はそんなに悪いものじゃない。」という信念があると思います。それが、見ている人を幸せな気持ちにさせるのだと思います。誰もが反対しそうにない信念ですが、押し付けがましくなく、かつ、卑屈にならずに表明するのは、結構むつかしいことですが、糸井幸之介は、それができる稀有な才能の持主です。
歌とダンスが多用されるミュージカルのような構成ですが、役者のスキルは、けっして高くありません。なかには音程をキープするのが精一杯の人もいました。それでも、白けることなく、楽しく芝居を見られるのはすごいことです。
最後に、上から吊るされた3000個のチュッパチャップスは、「飴」と「雨」のダジャレなのでしょうか。

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