2014年4月8日火曜日

ちからわざ「はるヲうるひと」

2014年4月3日 19時開演 下北沢ザ・スズナリ
作:佐藤二朗
演出:堤泰之
出演:大高洋夫、兎本有紀、今藤洋子、笹野鈴々音、野口かおる、大田善也、韓英恵、佐藤二朗
芝居を見終わった後この芝居について考えていると、その前に見た芝居と比較していることに気がつきました。その前の芝居とは、遊園地再生事業団の「ヒネミの商人」のことですが、「ヒネミの商人」がほとんど日常会話で成り立っているのを中村ゆうじの意味ありげな芝居がぶちこわしているという構造だったのに対して、この芝居はほとんど全てを台詞で表現してました。
大高洋夫演じる鬼畜な置屋の経営者のむなしさも、今藤洋子演じる娼婦のいらいらもすべて台詞として書かれています。唯一、そんな台詞のない佐藤二朗演じる大高の腹違いの弟で娼婦たちの世話係も、ラストでは自殺した父親との約束で喋ってはいけない秘密を抱えて生きてきたことを語ってしまいます。
それ故、役者たちの演技は台詞にリアリティをもたせることに主眼が置かれ、ほとんどの台詞が客席に向かっており、会話をしているという感じがありません。実にわかりやすいと言えばわかりやすいのですが、ソロパートばかりでアンサンブルのない音楽を聴いているようで、違和感がありました。

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