2014年11月10日月曜日

ベッド&メイキングス「サナギネ」

2014年11月10日 12時開演 成体サイド 17時開演 幼生サイド 青山円形劇場
原作:小池竹見
上演台本・演出:福原充則
成体サイド出演:清水葉月、富岡晃一郎、玉置玲央、富森ジャスティン、三土幸敏、町田マリー、野口かおる
幼生サイド出演:岸井ゆきの、野口かおる、町田マリー、中丸シオン、玉置玲央、井筒大介、中村たかし、佐伯新、片岡礼子
青山円形劇場をカーテンで真っ二つに区切り、その両サイドで
一人の女性の幼い頃の話と、成人してからの話が同時進行で演じられていく芝居です。観客は、どちらか片方の芝居しか見られず、反対のサイドは時々台詞が漏れ聞こえてくる程度です。
ものすごく計算された脚本で、円形劇場以外で上演するのは難しいでしょう。
ベッド&メイキングスは前回の「南の島に雪が降る」があまり面白くなかったので、あまり期待もせず、野口かおる目当てで見に行きました。最初は、野口かおるの出演が多いであろうと予想した成体サイドのみのつもりでしたが、それでは作者に失礼だろうと思い直し、両方とも見ることにしました。それでも、2回目の幼生サイドを見る前は、半分以上ネタバレの状態で見て退屈しないか心配でしたが、それは杞憂に終わりました。どちらかといえば、両方見ることを前提に作ってあるような気がします。
お目当ての野口かおるも面白く、堪能しました。やはりこの人は、主役をやるよりも,脇役で自由にやった方が光ると思います。
ラストは、予想通りカーテンが開いて両サイドが見える状態になるのですが、開いたからといって両方の芝居が混ざるわけではなく、それがカーテンオープンのカタルシスを損ねているようで、少し残念でした。
あと、富岡晃一郎の「南の島に雪が降る」での大衆演劇チックなしゃべり方を引きずっているような台詞回しと、玉置玲央のドライで現代的な台詞の喋り方が,対照的で面白かったです。

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