2015年10月20日火曜日

ペテカン「この素晴らしき世界」

2015年10月7日 19時開演 池袋あうるすぽっと
作・演出:本田誠人
出演:濱田龍司、齊田吾朗、四條久美子、羽柴真希、長峰みのり、添野豪、本田誠人、谷部聖子、小林健一、帯金ゆかり、長野真歩、市川喬之、柳家喬太郎、田中真弓、大治幸雄、桑原裕子
結成20周年になる劇団だそうですが、全く知りませんでした。ただ、桑原裕子がでているということで見にいきました。
桑原裕子は奮闘していて面白かったのですが、芝居としては面白くありませんでした。劇団のモットーは、「映画のような芝居を」ということで、これは難しいことはいわないで映画のように喜楽に見に行ける芝居をやりたいということだそうです。
難しいことは言わなくていいから、もっと、もっと面白くしてくれ。この芝居の料金は4000円です。普通の映画は1800円ですから、少なくとも2倍は面白くないと困ります。
だいたい、ラストにうまくもない楽器演奏で、「この素晴らしき世界」を演奏して、大団円と思うような感性は信じられません。
この芝居の収穫は、噺家の柳家喬太郎です。どのような経緯で出演することになったのかはわかりませんが、ひとつの芸を身につけた人の舞台上での存在感は、素晴らしいものがあります。周りがどうであれ、その存在感は揺るがない。古典芸能を身につけた人によく見られるリアリティがありました。
もう一人、動物電気の小林健一は敢闘賞でしょうか。前回見た拙者ムニエルでも敢闘賞もののがんばりを見せていましたが、今回も空回りする元気を面白く演じていました。

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