2018年11月19日月曜日

「セールスマンの死」

2018年11月18日 14時開演 神奈川芸術劇場ホール
作:アーサー・ミラー
翻訳:徐 賀世子
演出:長塚圭史
出演:風間杜夫、片平なぎさ、山内圭哉。菅原永二、伊達暁、加藤啓、ちすん、加治将樹、菊池明明、川添野愛、青谷優衣、大谷亮介、村田雄浩
アメリカ現代演劇の傑作とされる「セールスマンの死」ですが、もともと第二次世界大戦後の社会構造の変化に押しつぶされていく人間を描いたものだと思います。それを演出の長塚圭史は、主人公を傲慢なまでの自信過剰と、極端な自己連哀との間で不安定に揺れ動く弱い人間として描くことで、人間性の本質に迫る事にチャレンジしました。このチャレンジはある意味成功していて、その副作用として周りの人々、息子たちや妻のあり方をも明確に浮かび上がらせるという結果も得ました。
先日の「授業」もそうですが、古典を今上演することの意義がここにあると思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿