2018年11月14日 16時開演 下北沢駅前劇場
脚本:井上ひさし 脚色・構成・演出:澤田育子
音楽:金子隆博
出演:藤田記子、澤田育子、中村 中、鳥越裕貴、小椋あずき、千代田信一、久保田南美、野口裕樹、石田周作、藤沢大悟、田村優依、チカナガチサト、清水宏、MINAKO(米米CLUB)
井上ひさしがストリップ劇場フランス座にいたときに書いた脚本を、多分忠実に再現したと思われる芝居でした。ただし、生身のおっぱいが出てくるわけでもないので、陳腐なストーリーとへたくそな演技であまり面白いモノではありませんでした。この芝居で特筆すべきは、主役の婦長をやった清水宏です。あの人の芝居の熱量と汗の量はやはり尋常ではないものがあります。
自身の主戦場であるスタンダップコメディでは、ただひたすら燃えまくるだけで客が取り残され、ただ唖然とみているという状態になることがしばしばありますが、芝居のストーリーの中に組み込まれ、他者の演出で演技していると、あの人の怪物感がより良くわかります。それが芝居にうまく合うと芝居の面白さが倍増しますし、合わなくても清水宏のインパクトだけは印象に残ります。
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