2012年9月6日 19時30分開演 調布市せんがわ劇場
作:林周一 演出:笠原真志
出演:河内哲二郎、吉田佳世、田中晶、リアルマッスル泉、吉成淳一、荒井クルミ、松尾容子、溝口明日美、南波トモコ、本山三火、荒巻大道、林周一、有馬則純、笠原真志、関根真理
3本も残念な芝居が続いた後だったので、「劇団名もかっこいいし、結構昔からやってるらしいから」と、勝手に期待して見に行きましたが、結果は、「微妙」というところでしょうか。
手作り感満載の段ボールを素材にした装置、小道具、衣装をはじめとして、いい大人が嬉しそうに装置を作り、稽古をして、やがて初日を迎えて、楽しく舞台の上ではしゃぐ。
とてもほほえましく、温かい気持ちにはなるのですが、私には若干の違和感がありました。芝居をする人は、「わかる人だけがわかればいい。これが俺の表現だ。」と言いつつ、「俺の表現を、すべてにの人に理解してほしい。いや、俺の力で理解させてみせる。」という、欲求があると思います。いわゆるハングリー精神というやつです。それが、技術以上に、舞台を輝かせたり、思わぬ感動を呼んだりすることもあると思います。
風煉ダンスは、もっと大人で、本当に好きな人だけが見に来てくれればいいと思っているようです。余分な欲がないというか、芝居を作る課程を楽しみ、舞台の上でそれをお客さんと共有するを楽しむ。すてきなことだとは思いますが、意地悪く見れば、「大人のお遊戯会」ともいえると思います。
その自己満足さ加減が、今の私に違和感を感じさせる原因だと思います。
次回公演を見に行くかどうかは、微妙です。
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