2013年3月4日月曜日

LEMON LIVE Vol. 10「トリオ」


2013年2月28日 19時30分開演 下北沢 OFF-OFFシアター
作・演出:斎藤栄作
出演:西牟田恵、野口かおる、武藤晃子
日替りゲスト:我善導
開演前の日替りゲストと作・演出の斎藤栄作のトークで知らされるまで全く知らなかったのですが、LEMON LIVEとは斎藤栄作のプロデュースユニットであり、過去9回男優ばかりで公演を行ってきたこと、今回、10回目ということで、初めて女優ばかりの芝居をやってみたことなどを知りました。
何も知らないまま見に行った私のお目当ては、もちろん、野口かおる。ベッド&メイキングスの好演以来、気になる女優です。
芝居は、完全に三人に向けた当て書きで、売れない音曲漫才トリオで、酸いも甘いも噛み分けた年増の姉御が西牟田恵、奔放でだらしなく一人では生きていけない女が野口かおる、チャッカリしていて目ざといが、基本的にはいいこの若手が武藤晃子、その三人が一人の男(日替りゲストの男優)を取り合うのだが、実は女癖の悪い男を懲らしめる手のこんだお芝居だったというストーリー。
トムプロデュースの「熱風」の時にも思ったことですが、当て書きで演技に余裕のある時のベテラン女優の爆発力は、すごいものがあります。この芝居でも、コント風あり、ドタバタあり、サスペンスありの盛りだくさんの内容でしたが、あっという間の90分でした。
特に、野口かおるが長いアドリブのシーンで叫んだ「台詞なんかどうでもいいじゃない。(舞台の上で)生きてさえいれば!」というセリフには、感動しました。
秋には、つかさんの「買春捜査官」を演じるようですが、今から楽しみです。

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