作・演出 : 横内謙介
出演:六角精児、山中崇史、伴美奈子、岡森ねい、鈴木利典、犬飼淳治、高橋麻理、松原海児、松本亮、比嘉奈津子、中原三千代、高木トモユキ、野口かおる、新原武、江原由夏、上土井敦、野田翔太、塩屋愛美
野口かおるは客演なので、客演らしい使われ方、劇中のアクセントというか、鉄砲玉的な使われ方で、お得意のグダグダなアドリブや、女のきたないところも丸ごとさらけ出すような芝居をしていました。しかし、東京初日の緊張からかグダグダアドリブも、「セリフなんか言えなくてもいいのよ。生きてさえいれば。」という域にまではいけず、中途半端なところにとどまっていました。野口かおるを楽しむためには、彼女に余裕ができるであろう後半に行くのが良さそうです。
芝居は落ち目の漫才師とロボットが漫才コンビとして復活するという話なので、劇中、漫才シーンが3回ほどありました。漫才シーンの台本も良くかけているし、テンポ良く喋っているのですが、やはり、漫才と芝居は似ているけれど、違うものだという感を強くしました。芝居では、漫才師の役を演じている役者が漫才をしているのに比べ、漫才師は、半ば無自覚的に自分を演じて漫才をしているのだと思います。その自意識の差が、どうしても越えられない溝として、芝居と漫才を分けているように思えます。
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