2013年7月17日 14時30分開演 下北沢ザ・スズナリ
作 : 江本純子
演出 : 千葉哲也
出演 : 市川しんぺー、池谷のぶえ、村木仁
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「毛皮族」の江本純子が、外部にはどんな脚本を書くのか、興味があって見に行きました。いつもがさつな言葉をぶつけ合っている中年夫婦と、妹にしょっちゅう金を無心にくる兄の話。ある日、突然女が入院することになり、自分たちの将来に不安を感じながら(不安は,各の妄想として表れる)、相手を思いやる会話を交わすようになる。江本の脚本は、激しい言葉を使いながら、「毛皮族」でのようなアナーキーさは、影を潜めている。もちろん、ある程度は当て書きの部分もあるだろう。経験豊富な役者と、千葉哲也の手堅い演出でよくまとまっている舞台となっていた。特に、池谷のぶえが時々、短い台詞で空間をびしっと締めていたのが印象的だった。
ラストの、夫に燃やされてしまったと思っていた虎の子の100万円が無事であったが、夫のいたずら心で、すべてテレビカードに変えられていたという、あまりできがよいとも思えないオチが、ぴたっと決まったのは、演出と役者の演技力のおかげでしょう。
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