作:つかこうへい
演出:黒川麻衣
出演:野口かおる、なだぎ武、植木潤、宮下雄也

この芝居は、主役の木村伝兵衛が強面やしおらしさやずるがしこいときなどをめまぐるしく変えていくことで緩急をつけ、話を進めていく構造なので、野口もはちゃめちゃよりは、しっかり芝居をして主役のつとめを果たしていました。それはそれで面白かったのですが、私が見たい野口かおるとは違ったようです。はちゃめちゃなまま、危うい綱渡りで話が進んでいく。そのスリルこそが野口かおるだと思うのです。あの芝居なら、もっとうまくやれる役者がきっといることでしょう。そうではなく、野口かおるにしかできない木村伝兵衛が見たかったのに少し残念です。
植木潤は絶妙な距離感を保って、はげでホモの警官を演じていました。それに比べて、なだぎ武は芝居が堅く、一本調子なのが気になりました。なだぎと野口の距離がもっと柔軟であれば、野口の芝居ももっと面白くなったと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿