2012年6月30日 14時開演 座高円寺1
作・演出:楢原拓
出演:熊野善啓、松本大卒、内山奈々、雷時雨、前園あかり、川本直人、小杉美香、北側竜二、海原美帆、岡田一博、原扶貴子、浪打賢吾、飯塚克之、大石洋子、おくむらたかし、久保田南美、平田耕太郎、堤千穂、小寺悠介、小見美幸、室田淫人、丸山夏未、津田拓哉、下中裕子
小劇場を見ているとここに所属している役者がよく客演しているので、それなら一度本体を見てみるかと思って、高円寺に足を運びました。
結果は、約2時間の間、全くおもしろくありませんでした。あまりにもおもしろくなかったので、私の見方が間違っているのかと思い、ネット上で劇評を探してみました。この作品の劇評は見つかりませんでしたが、過去の作品の劇評によれば、「前面でコメディを演じつつ、背景にシリアスな問題を展開して作品に深みをもたせる。」のが、この劇団の持ち味のようです。
しかし、私の見たところ、コメディらしい台詞の繰り返しによるギャグはただ叫んでいるだけで少しも笑えないし、背景にあるべきシリアスな問題(今回は、林マスミのヒ素事件から裁判員裁判の問題、ホームレスの派遣村問題、女子高生のいじめ自殺事件など)は、前面に並列に提示されて、芝居がばらばらでまとまっていないことを明確にしているだけでした。
東京乾電池の芝居には、簡単におもしろくないと言わせないようなわけのわからない迫力がありましたが、チャリT企画のこの芝居は簡単におもしろくないと言い切れてしまいます。
次回公演は、絶対見ないと思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿