2012年12月5日水曜日

8割世界「ガラクタとペガスス」

2012年12月4日 19時30分開演 八幡山ワーサルシアター
作:石原美か子 演出:鈴木雄太
出演 : 佐倉一芯、白川哲次、日高ゆい、中村匡亮、木原敦子、小林肇、石田依己架、橘未佐子、亀山浩史、原裕香、小早島モル、井上千裕、斎藤晴久、鈴木雄太
劇的につまらなかった劇団鋼鉄村松の芝居の中で、唯一おもしろかったアフタートークのゲストが、この8割世界主宰の鈴木雄太でした。
そのせいで、見てみようという気になったのですが、結果は結構、残念なものでした。
開場時に、主宰の鈴木雄太と役者の一人が場を暖めようとしてか、前説のようなおしゃべりをしているのですが、芸があるわけでもなく、話術のスキルがあるわけでもないので、場内が暖まると言うよりは、気まずい雰囲気が漂うだけでした。
話は、いわゆるベタなコメディで、途中で多少笑わせて、ラストで涙腺が緩むという定石の構成です。この手の芝居を見ると、どうしても、もっとうまい役者がやれば、もっとおもしろくなるはずなのに、という気持ちがわいてきて気持ちが冷めてしまうのです。ベタなコメディをおもしろくやれるほど、経験もキャラクターもない小劇団なら、それに変わる飛び道具が必要だと思います。飛び道具を潔しとせず、正攻法でいくのなら、それはそれで結構ですが、経験を積んでおもしろくなるまで見続けようと思うほど、シンパシーが感じられる劇団ではありませんでした。
唯一よかったのは、役者の声がでかいことでした。前日の鳥山フキの芝居が全員声が小さかったので、その落差もあって、声のでかさには驚きました。


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