2012年11月25日 17時開演 豊島公会堂
原作:寺山修司
構成・脚色・演出:天野天街・村井雄・流山児祥
実は39年前の天井桟敷の初演も見ました。道に迷いながらたどり着いた高円寺の公園で、開演直前にもかかわらず、寺山修司がまだ演出していました。内容はあまりにひどかったこと以外ほとんど覚えていません。寺山修司は、短歌や競馬の評論は素晴らしいが、芝居はひどい。書いていることとやっていることが、全く違う。初めての天井桟敷経験がこれだったので、以後、天井桟敷を見るのやめてしまいました。
39年経っての再演は、台詞はちゃんと聞こえるし、唄は音程がずれることもなく、ダンスの振りも全員揃っていましたが、それがどうした、つまらないものはつまらないというのが正直な感想です。
いくらカメハメ波のポーズが完璧にできても、そこに込めるエネルギーがなければ、カメハメ波は、出ません。
流山児祥と大久保鷹が狂言回しとして出ていますが、流山児は相変わらず台詞をかみまくって、そのたびに笑ってしまうし、(それがなぜかとてもいやで、演劇団の芝居を見にいかなくなったのを思い出してしまいました。)
大久保鷹は、劇中、タンスを担いで出てくるという、状況劇場の不忍池水上音楽堂での公演を思い出させるサービスまでしていましたが、あのときの状況が全くない今となっては、モゴモゴと何を言っているかわからないおじいさんでしかありません。
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