2013年8月3日 18時開演 渋谷シブゲキ
作・演出:ブラジリィー・アン・山田
出演:櫻井智也、朝比奈慧、高山奈央子、諫山幸治、武藤心平、堤千穂、三科嘉代、守田菜生、藤森祐輔、水野裕介、若松健治、野口かおる、清水宏
最近気になる女優、野口かおるめあてで見にいきました。
野口の役がこの芝居の鍵となる役のため、彼女の振れ幅の大きい独特な芝居を堪能できましたし、その相手役の清水宏の、狂気とも思える芝居で野口の倍音成分の多い演技を正面から受け止める力量には、凄みすらおぼえました。
野口めあてという意味では、ここ最近の出演作の中ではぴかいちのできでしたが、それ以外では、プロデュース公演の欠点が目立つ芝居でした。
まず、演技の質がばらばらすぎて見ていてイライラしました。姉役の朝比奈慧は出てきたときから、宝塚の男役みたいだと思っていたら、本当に宝塚出身でした。若手の女優は、3人とも芝居が下手すぎ。演出家にまともに演出してもらってないみたいでした。ライフセーバー役の武藤心平は、海パン一つでの力演が完全に空回りしていて、それを本人も自覚しているようで、時々、部隊の隅で所在なげに立っている姿だけが印象的でした。
主役の櫻井智也はがんばっていましたが、野口の芝居を正面から受けずにすかしているようなところが、私としては不満です。
あと、高山奈央子は、所属劇団の主宰者桑原裕子に芝居がよく似ていて、思わず笑ってしまいました。
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