2013年8月18日日曜日

マームとジプシー「COCOON」

2013年8月15日 19時開演 東京芸術劇場シアターイースト
原作:今日マチ子
作・演出:藤田貴大
出演 : 青柳いづみ、伊東茄那、大岩さや、尾崎紅、尾崎桃子、川崎ゆり子、橘高祐奈、菊池明明、小泉まさ、小宮一葉、中前夏来、鍋島久美子、難波有、長谷川洋子、的場裕美、山崎ルキノ、吉田彩乃、吉田聡子、李そじん、石井亮介、尾野島慎太朗
藤田貴大の演出方法「リフレイン」が進化して、新たな表現域に到達したことを感じさせる公演でした。今までの芝居では、一つの事柄についての「リフレイン」が様々な方向から順番に行われ、イメージが多方面から現れていく,どちらかといえば、静かに物事が進んでいく感じだったのが、「COCOON」では時には、「リフレイン」同士がぶつかり合ったり、突然、前の「リフレイン」が現れたりして、そのことが混沌と恐怖を一層強調していました。
独自のアクセントで語るというと、どうしても早稲田小劇場の「劇的なものを巡って」を思い出してしまうのですが、今のマームとジプシーはそんなことは関係ないオリジナリティを手に入れたと思います。
役者で圧巻なのは、やはり、青柳いづみ
でした。彼女が発する台詞は、口から出た瞬間に独自に存在感を獲得して,空間に存在するようでした。ほかの役者の発する台詞が,その体から離れては存在できないのに、彼女だけだが空間に台詞を置くことに成功しています。
実に不思議な存在です。

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