2014年9月11日木曜日

はえぎわ「ハエのように舞い 牛は笑う」

2014年8月25日 19時開演 池袋東京芸術劇場シアターイースト
作・演出:ノゾエ征爾
出演 : 川上友里、橘花梨、井内ミワク、富川一人、河井克夫、町田水城、笠木泉、竹口龍茶、鳥島明、鈴真紀史、上村聡、踊り子あり、滝寛式、山口航太、ノゾエ征爾
ゾンビ映画のエキストラが主な産業である南の火山島で、様々なエピソードが語られていく。離婚して東京で父親と暮らす妹と一緒にアイスクリームを食べるために牛乳が飲めるようになりたい姉、ゾンビのバイトするために島に流れてきた弟と、自ら記憶喪失になろうとしている兄、大規模なレジャー施設開発の噂におびえるボーリング場オーナーとその右腕、ボーリングのボールが抜けなくなり,悪戦苦闘する二人の男、人間嫌いな自販機飲料補充員、全くかみ合わないカップル、悪事を推奨して落書きをする女、人間でもない動物でもない謎の生物もろた、すべてがどこかでつながっているようでも有り、全く関係ないようでもある。
物語は、それぞれのエピソードを淡々と、しかし十分おもしろく描き、突然、歌と共に終わってしまう。
最後に、口の周りを血だらけにしながら何かを食べている謎の生物もろたと、高校生ながら妊娠しているらしい妹のつぶやきを残して。
まるで、映画のイントロ部分だけか、知らされていなかったシリーズ物の導入部分のようである。この先続きがあるのかどうかもわからないが、それを知るためだけにでも次回作を見たい。

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