2012年6月2日土曜日

温泉キノコ「コアラちゃんの世界」

2012年6月1日 19時開演 下北沢駅前劇場
作・構成・演出:大堀光威、中西広和
出演:佐藤もとむ、井本洋平、大堀光威、中尾ちひろ、たにぐちいくこ、井澤崇行、中西広和、時田愛梨、家納ジュンコ、羽田謙治
九つの短い芝居というか、コントが並べられた作品でした。一貫したテーマがあるわけでもなく、オムニバスではないと思います。
開演前に、突然、コアラのかぶり物をした役者がカラオケで歌い始めるという演出がありました。別にうまいわけでもなく、場つなぎのつもりなのでしょうか。しかし、始まる前から、場つなぎとはなんなんでしょう。
見ている間中、「彼らは、誰に向かって、芝居をしているのだろう。」というのが疑問でした。それぞれの芝居のテーマや笑いは、よくコントでありそうな月並みなものでしたが、それを誰に向かって演じているのか全くわかりませんでした。少なくとも、私の年代や、趣味嗜好には全く響いてこないものでした。
最後の「サウンド・オブ・口臭学」だけは、ミュージカルのパロディとしておもしろかったです。いかにもミュージカル風なメロディに乗せて、歌で説明しなくてもよいことを歌い、ストーリーの進行とともに、同じメロディの変奏曲で歌い上げる。ミュージカルの形式を逆手にとって、思わずクスリと笑ってしまいました。

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