2012年6月7日木曜日

タテヨコ企画「鈴木の行方」

2012年6月6日 19時30分開演 下北沢駅前劇場
作・演出:横田修
出演:青木柳葉魚、奥田洋平、佐藤滋、西山竜一、館智子、ちゅうり、奈賀毬子、市橋朝子、久行しのぶ、館野完、林ちひろ、大塚あかね、五十嵐明、向原徹
前説に出てきて初めて気がついたのですが、作・演出の横田修さんは、昔、一二度一緒に仕事をしたことがある青年団(元青年団?)の横田さんでした。前説の顔を見て、初めて知りました。
芝居は、中年になり「自分がだんだん消えていくような気がする主人公が、子供時代の親友を散歩の途中で探し始める。」という、自分探しの旅というような、よくあるというか、演劇界不変のテーマの一つというか、まあ、そんな感じでした。
現在と子供時代の回想シーンが入れ替わり立ち現れるのですが、その転換をスムーズにするため、役者が小道具の転換をしたりするのが、すごく気になりました。セットの一部の踏み台から、麻雀卓が出てきたり、犬のぬいぐるみやひよこのぬいぐるみがでてきたり、けんかのシーンでピンポンのボールを大量にぶつけ合ったり、突然、シャワーのような本水の雨を降らしたりして、観客を楽しませようとしていましたが、全部中途半端でご都合主義的に見えてしまいました。回想シーンと現在の違いを衣装で表すため、不自然な退場もしばしば見られ、気になって仕方がありませんでした。
逆に小道具も衣装も最小限に抑えて、ミニマムな形でこの芝居を作ったら、おもしろいんじゃないかと観劇中に考えてしまいました。たぶん、次回公演は見ないでしょう。

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