作・演出 : 倉持裕
出演:村岡希美、池谷のぶえ
Twitter上での評判は面白かったと思う人しか書き込まないので、当てにならないと重々わかっているのに、ついつい書き込みが多いと気になって見に行ってしまいます。この芝居もそんな気分で予約をいれてしまいました。
Twitterの評判をまとめると、「名女優二人が丁々発止とやりあう報復絶後の爆笑1時間20分」ということになるのですが、そもそも、村岡希美、池谷のぶえの二人が名女優なのかと言われれば、疑問が残ります。確かに芝居はうまいと思いますが、名女優と呼ばれるような女優ならこのような二人芝居で示すであろう「私は名女優なのよ。ほら、こんなに芝居がうまいでしょ。」といういうなケレン味が、あまり見られません。下手をしたら嫌味にしか感じられないような事も、さらりとできる人こそ名女優だと思います。でなければ、時には芝居の枠を外れるくらいの熱演をして欲しいものです。この二人には、残念ながらそれが足りなかったような気がします。全ては想定内の演技といった感じがします。
話は、縁もゆかりもないのになぜかいる居候と、大家という不思議な関係の中年女二人。隣人は大家が洗脳されているのではないかと心配して乗り込んでくるし、大家の婚約者は居候の存在が気になってプロポーズできない。そんな不思議な二人の関係の話でした。
ストーリーで一番気になったのは、途中の居候の息子への電話で明らかになるのですが、どうも、居候の家族は、プロの居候とでもいうべき存在で、本人も夫もその息子も別々の家庭に居候しているらしいということでした。その顛末を芝居にしたら、とても面白そうな気がしました。
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