作・演出:江本純子
出演:千葉雅子、松本まりか、佐久間麻由、荻野友里、柿丸美智恵
当日パンフレットに「今回の公園の評判が良くても悪くても、何年か後に再演したい。」書いてありましたが、その言葉の通り、実に良くできた構成の芝居でした。ハッチャケられるベテラン女優と二人と若くて魅力のある若手女優三人がいれば、若手のキャラクター付けさえ間違えなければ、面白く出来上がること間違いなしという芝居でした。
おにぎりの「トークトワミー」の時にも思ったことですが、脚本家としての江本純子は、結構構成力もあり、少し意地悪な人間観察力に裏打ちされた人物像型も面白いのですが、少々、エンディングが弱いのが気になっていました。演出力は、更に雑なところが目につきます。松本まりかの役などは、もう少し整理してあげればさらに面白くなるはずなのに、役者の好きにさせすぎでとっちらかった印象になっていて勿体無いです。佐久間麻由は、普通に可愛くて、個人的には一番好みでした。その分、荻野友里が割を食ったというところでしょうか。
ベテランの千葉雅子と 柿丸美智恵は、さすがの貫禄でこの二人の安定感で若手が多少滑っても全く気になりませんでした。
「ヤバレー」で、私の中ではかなり評価を下げた江本順子でしたが、この芝居を見て毛皮族の次回作も見に行こうかという気になりました。
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