2013年9月24日火曜日

遊園地再生事業団「夏の終わりの妹」

2013年9月18日 19時開演 池袋あうるすぽっと
作・演出:宮沢章夫
出演:小浜正寛、松村翔子、やついいちろう、上村聡、牛尾千聖
前々から名前だけは知っていた宮沢章夫の遊園地再生事業団の公演と言うことで、行ってきました。
大島渚の映画「夏の妹」を見て、なぜあんな映画を撮ったのかインタビューしたいと思ったが、住んでいる町にはなぜかインタビュー資格制度があり、それに合格しないと人にものを聞いてはいけない決まりがある。
「3・11以降、みんな聞きたいことがたくさんあるのに、誰もそれに答えてくれない。」という状況をモチーフに、5人の役者がほとんどモノローグで話す舞台でした。
舞台は、縦に五つに分割され、役者は自分のステージから一時的に退場することはあっても、他のステージに移動することはない。ほとんどモノローグで、時々、対話と言うよりは同じ台詞を繰り返すだけ。少々、退屈な舞台でした。
登場人物は、自分自身を演じるという設定なので、4人は、役者らしく自分を客観視して演じていて、すっきりとした雑味のない芝居でしたが、やついいちろうだけはエレキコミックというお笑い芸人なので、自分自身の客観視が甘いというか自分を信じているというのか、なんのてらいもなく喋っていて、その雑音が人物像をより太く、確かな存在としているように見えて、興味深いものがありました。

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