作・演出:船岩祐太
出演:小瀧万梨子、今國雅彦、梅村綾子、井手麻渡、松本光生

この芝居は登場人物5人のうち3人が死んでしまっているところから始まります。芝居の流れは現実どうり未来に向かっていく流れと、過去にさかのぼっていく流れが交互に現れます。死んでいる3人には死者のポジションとでも言うべき立ち位置が壁際に各々あり、基本的に喋らないときはその場所にいます。それが芝居の構造を明確にするのにかなり役立っていますが、それがミザン稽古の成果でしょうか。
この芝居のポイントは、死んでしまう主人公の女の心の空虚さです。その空虚さを埋めるため自分勝手に他人を引きずり込んだり、過度に他人に依存したりしていきます。結局、その空しさは埋まることなく死んでいくことになります。
砂地の芝居の魅力は、演劇の理論的な研究から来る折り目正しさだと思います。その折り目正しさが、他の小劇場演劇とは全く違う肌触りとして一種独特の雰囲気を醸し出しています。
0 件のコメント:
コメントを投稿