2012年3月24日土曜日

パルコプロデュース「テキサス」

2012年3月22日 19時開演 渋谷パルコ劇場
作:長塚圭史 演出:川原雅彦
出演:星野源、木南晴夏、野波麻帆、岡田義徳、福田転球、政岡泰泰志、伊達曉、吉本菜穂子、山岸門人、湯澤幸一郎、川原雅彦、高橋和也、松澤一之
この芝居を見ることに決めたのは、噂だけで見たことがなかった長塚圭史の戯曲を、同じく評判だけ知っていたハイレグジーザスの川原雅彦が演出するからでした。
要するに、今、生きがよいとされている脚本家、演出家がどんなものだか自分で体験したかったのです。
極端な設定(トロッコとロープウェイと称する綱渡りでしかたどり着けないど田舎で、住民は暇つぶしに格安の整形手術を受けて、全く別の顔になっている)を違和感なく見せるのに、けれんみあふれる演出は有効だとは思うのですが、全体の疾走感が全く足りていません。ギャグを一つ言うたびに、役者が「ドヤ顔」を決めているような気すらして、スピードが全く上がっていきません。
疾走感があれば、暇つぶしに整形で別人になってしまう人々のやるせなさまで、明確に観客に伝わったと思います。
殺し屋の役で出てきた川原雅彦之演技はかっこつけてるのが見え見えで、今時、高校の演劇部でもやらないような芝居で、みていられませんでした。

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