2012年5月2日水曜日

ナイロン100℃「百年の秘密」

2012年5月1日 19時開演 下北沢本多劇場
作・演出:ケラリーノ・サンドロヴィッチ
出演:犬山イヌコ、峯村リエ、萩原聖人、山西惇、大倉孝二、近藤フク、田島ゆみか、廣川三憲、松永玲子、長田奈麻、みのすけ、村岡希実、藤田秀世、水野小論、猪股三四郎、小園茉奈、安澤千草、伊与勢我無、木乃江祐希、
私の中のケラリーノ・サンドロヴィッチのイメージは昔、有頂天でチューリップの心の旅を変なハイテンションで歌っていたときのものでした。初めて見るナイロン100℃の芝居も勝手にハイテンションなものだと思っていました。
しかし、実際の芝居は構成力に富んだ落ち着いたものでした。みんな演技はうまいし、要所要所で現れる映像演出も今まで見た中で一二を争うほど素晴らしいものでした。
でも、もう一度ナイロン100℃を見たいかと考えると、「もう十分だ。」しか思えません。
私が芝居で見たいのは、ある種の「過剰さ」なのだと知りました。バランスをくずしても何かを追求している様を見たいという気持ちがあります。それは、「若さ」と呼べるのかもしれません。3時間半という長丁場を飽きずに見終わって、満足はしているのですがそんな想いが心を離れません。
おもしろかったと思いつつも、また見たいとは思わなかった。初めての体験でした。
役者の中では、コナ役の峯村リエが押さえた演技で特に素晴らしかったです。

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