2012年5月26日土曜日

バナナ学園純情乙女組「バナ学シェイクスピア輪姦学校(仮)(仮)(仮)」

2012年5月25日 17時開演 王子小劇場
構成・演出:二階堂瞳子
出演:加藤真砂美、野田裕貴、前園あかり、浅川千絵、あに子、飯田一期、石黒淳士、石澤希代子、今野雄二、海田眞祐、大川大輔、高麗哲也、紺野タイキ、嵯峨ふみか、サノケイコ、七味まゆ味、Jaamil Kosoko、高田百合絵、高村枝里、田中正伸、出来本泰史、中林舞、楢原拓、橋本和瑚、長谷川雅也、林田亮、引野早津希、日高愛美、保坂藍、堀越智太郎、三塚瞬、山田伊久麿、山森信太郎、吉原あおい、吉原小百合
昔、昔、私がまだ高校生だった頃、「アングラ演劇」「アングラパフォーマンス」と呼ばれた演劇がありました。元々の理屈は、その当時欧米に留学していた人たちが持ち帰ったものだと思うのですが、物語のストーリーやテーマ、役者の演技論などよりも、「生の肉体」「生の感情」を観客にぶつけることが大事だとして、裸になったり火を噴いたり、叫び回ったりしていました。音楽のパンクロックに近いものがあると思います。
今回のバナナ学園は、まさにこれです。始まってすぐ、「これは、オタ芸によるアングラ演劇の復活だ。」と、思いました。
びしょ濡れになるほど、水が降る。水だけでなく、ワカメまで降る。たいまつは燃える。花火が上がる。爆竹が爆発する。紙吹雪はまかれ放題。
マイクに向かって叫んでいるが、何を言っているのか全くわからない。
とにかく、マイクに向かってなにか叫んで、大勢でオタ芸で踊る。この繰り返しが、猛スピードで突き進んでいきました。
本番中は、とにかく次に何か起こるのかわからないので、はらはらわくわくしながら、見ていただけでしたが、終演後、冷静になって考えてみると、あの複雑な構成と、ハイスピードな展開をスムーズに行うために、かなりのハードトレーニングがあったと推察されます。役者達は自分の感情を思う存分爆発させられて、一番楽しかったのではないでしょうか。
今回の芝居がおもしろかったと言うよりも、今後、バナナ学園がどのような方向に進んでいくのか、よりパワーアップするのか、方向転換するのか、はたまた、失速してしまうのか、見届けるまで見続けたいと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿