2012年10月11日 19時30分開演 下北沢ザ・スズナリ
作・演出:ペヤンヌマキ
出演:安藤玉恵、もたい陽子、髙野ゆらこ、松本まりか、内田滋、尾倉ケント、仗桐安
とあるAVの撮影現場。その昔は、SMの求道者として知られていたが、こどもができて以来、金のために仕事をこなす三代目リカコ。昔のリカコを忘れられず尊敬するカエデ。巨乳と自在に操れるセルフ潮吹きを武器に業界を渡り歩くルミ。30歳にして、カムバックしたカスミ。今日の撮影の主役で、元アイドルのマリナ。
撮影が長引く中、女達の本音が次々と明らかになり、様々な人生模様が明らかになっていく。
ラストで、あくまでロリキャラを貫いたマリカが27歳の子持ちであることが明らかになる。もっともしたたかだったのが、ロリキャラでたよりなげだったマリカだったというオチ。
よくあるストーリー展開とはいえ、そこそこおもしろかったのですが、私が舞台で見たいものはなにかということを考えて直してしまう芝居でした。
私が舞台で見たいものは、たとえて言えば、フルスイングなんだと思います。その結果、ホームランなら万々歳。豪快な三振でも、まぐれの振り逃げでもかまわない。まず、フルスイングありきで、結果はまた、別の話だと思います。
この芝居のように、技巧的にファールで粘ったり、セーフティーバントで出塁を狙うようなやり方は好みではありませんでした。
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