2014年2月3日月曜日

FUKAI PRODUCE 羽衣「女装、男装、冬支度」

2014年2月1日 14時30分開演 座・高円寺1
作・演出・音楽:糸井幸之介
出演:伊藤昌子、大石将弘、澤田慎司、墨井鯨子、浅川千絵、高橋義和、深井順子、鈴木利典、ゴールド☆ユスリッチ、島田桃子、熊川ふみ、日高啓介、鯉和鮎美、代田正彦
FUKAI PRODUCE 羽衣のテーマはいつも同じで「愛」についてなのですが、大きく分けて二つのパターンがあるようです。全体のストーリーがあるものと、オムニバスのような形の二つです。
今回は、「サロメ VS ヨナカーン」と同じようなオムニバス形式でしたが、ちょっと不思議な体験をしました。羽衣は、いつも踊ったり歌ったりの本人達曰く、「妙ージカル」な形なのですが、そのレベルはけして高くありません。こんかいは、それに輪をかけてレベルが低い。歌は音痴すれすれ、客席から失笑が漏れるくらい、ダンスは一切切れがない学芸会といってもいいくらいでした。なのに芝居が進んでいくうちに、ひしひしとこれは傑作なのではないかという気がしてくるのです。
芝居の肝は、様々なカップルの愛の形が、前半と後半で男女が衣装を取り替えて、繰り返すことです。それにより、同じ出来事が重層的でありながら、実は同じであるということが描かれていきます。
歌が下手でも踊りがひどくても、ついでに照明もけしてよいできではありませんでしたが、それでも感動できる舞台ができるというのは素晴らしいことだと思います。

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