2014年3月4日火曜日

ニッポンの河川「大きなものを破壊命令」

2014年3月3日 20時開演 池袋東京芸術劇場シアターイースト
作・演出:福原充則
出演・音響・照明:峯村リエ、佐藤真弓、中林舞、光瀬指絵
役者が芝居をしながら、音響・照明の操作を自ら行う芝居でした。その格好はジャージの上下にレッグウォーマー、スニーカー、膝当てまでつけて、左手には懐かしいウォークマンタイプのカセット、腰のベルトにはスピーカーとアンプとバッテリーをつけているという、芝居の衣装と言うよりは重装備のジョギングマニアのようでした。その左手のウォークマンのカセットを入れ替え入れ替え、 BGMを流し、照明の切替は舞台の各所に設けられたフットスイッチを踏むことで ON/OFFすることで操作するのです。物語は、首締めジャックをやっつけようとする熊谷の珍走団ビートルズと、鳥と戦うジャングルの脱走兵、お見合いを進められる小津安二郎の映画のような4人姉妹の話が、テンポよく切り替わって語られていきます。3年前の東日本大震災以降を受けての芝居らしいのですが、私にはその辺のことは少しも感じられませんでした。ただただテンポよく、切れのよい動きの中で話がどんどん飛んでゆく、その気持ちよさに笑っていただけでした。それにしても、4人の役者は大変だっただろうと思います。台詞、動き、カセットの入れ替え、フットスイッチを踏むタイミング。いくら練習しても、うまくいかないような気がします。それをほぼパーフェクトにやりきっただけでも感動ものです。

0 件のコメント:

コメントを投稿