2019年1月20日日曜日

Theatre Moments「PANIC/遺すモノ~楢山節考より~」

2019年1月17日 19時開演 上野ストアハウス
『PANIC』マレーシア×日本cast 上演時間約40分 英・中・日 字幕
原作:安部公房
構成・演出:佐川大輔
出演:Rorn Liew、Yiky Chew、Syafiq Syazimと、中原くれあ、佐川大輔

『遺すモノ~楢山節考より~』日本cast  上演時間約60分 英・中 字幕
原作:深沢七郎
構成・演出:佐川大輔
出演:青木まさと、今野健太、関谷美香子、ちょびつき雨宮、豊田可奈子、廣瀬正仁、中原くれあ
劇団Webサイトより引用

2018年12月5日~2019年1月6日
THEATRE MOMENTS初のアジアツアー公演決定!

作品は2013年せんがわ劇場演劇コンクールにてグランプリ・オーディエンス賞・演出賞を受賞した【パニック】。
マレーシアのONZ Productionに招聘され、
マレーシアの俳優3名とTHEATRE MOMENTS主宰の佐川&中原でのコラボ公演!
ツアー地は、クアラルンプール⇒マカオ⇒香港⇒ペナン!

引用終了

アジア4都市でのツアーを受けて、東京凱旋公演としている。
「パニック」は原作を読んだことがないのでどの程度脚色されているかわからないが、極めて寓話性の高い仕上がりになっています。アジアの都市ならどこでも当てはまりそうです。
面白かったのは、使用言語が日本語、英語、中国語、マレーシア語の4言語で、役者が喋った以外の3カ国語の訳が字幕としてでるすが、日本語が喋られていてその意味も理解していても、字幕にでないと「日本語訳がない」一瞬、戸惑ってしまうことでした。字幕込みで芝居だと認識しているようで、いつもは「字幕があると集中できない」と思っていたのに、びっくりしました。
演出は海外進出のお手本のようで、シンプルでわかりやすい台詞と、動きが大きく誰にでも理解できる身振り、手振りを使い、細かいニュアンスを伝えるよりはメインの考え方を伝えるようにできています。
そうなると私がいつも見ている海外進出など考えていない小劇場とは、微妙なラインの差ができて、そこに違和感を感じます。どちらが良い悪いではないのですが、「和」すなわち日本というものを意識的に考えているかどうかの差だと思います。


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