2019年2月15日 17時開演 横浜CASACO
作・演出・出演:上里雄大
レクチャーパフォーマンスということなので、いわゆる演劇の公演とは違います。2014年と2016年の2回の南米訪問の報告会というかたちで、映像を交えながら日系移民の歴史や現在の姿が話されます。上里自身も、ペルー生まれであり、幼い頃に親の仕事の都合で日本に来てそのまま日本で育ったようです。現在でも祖母をはじめ、多くの親戚が南米で暮らしています。
その中の一人の遠い親戚の男性に会い、たまたま同い年だったこともあり、強いシンパシーを感じて、「ひょっとしたら、自分がこの男性だったかもしれない。日本でなく、南米で暮らしていたかもしれない」と思います。
この感覚が上里雄大の魅力だと思います。日本人でありながら日本人からはみ出した感性を持ち、それを肯定的にとらえている。今までよくわからなかった、岡崎芸術座の不思議な魅力の源を見たような気がしました。
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