2019年2月17日 14時開演 横浜美術館レクチャーホール
原作:アゴタ・クリストフ『悪童日記』
訳:堀 茂樹(ハヤカワ文庫)
構成・演出:山口茜
出演:高杉征司、日置あつし、芦谷康介、達矢、佐々木ヤス子
アゴタ・クリストフの傑作小説『悪童日記』の舞台化作品です。小説の中のいくつかのシーンを抜粋して、5人の役者が台詞とストリートダンス的な動きで見せていくのですが、私は事前に小説を読んでいたのでストーリーがわかりましたが、読んでいない人は切れ切れのシーンの連続としか思えなかったに違いありません。
この小説の面白さは、戦時下のヨーロッパの片田舎で徹底的にリアリスティックに生き抜く双子と言うところにあるのに、それが全く見えてきません。
チラシの中の推薦文で誰かが、「これをアゴタ・クリストフに見せたい。絶対、喜んでくれるに違いない」と書いていましたが、私は見せない方がよいと思いました。
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