2013年4月8日月曜日

ブルドッキングヘッドロック「少し静かに」

2013年4月4日 19時開演 下北沢ザスズナリ
作:喜安浩平
演出:西山宏幸
出演:山口かほり、帯金ゆかり、はしいくみ、星原むつみ、津留崎夏子、宮下雄也、嶋村太一、深澤千有紀、寺井義貴、篠原トオル、福原充則、喜安浩平、永井幸子、根本宗子、小島聴、藤原よしこ、岡山誠、猪爪尚紀
元バンドマンの劇団主催者が、本公演23本目にして初めての演出というチラシの裏情報に惹かれて見にいきました。
様々な演出上のアイデアに溢れた舞台でしたが、そのために芝居の焦点がぼけて、上演時間が延びただけの結果に終わっていました。
例えば転換ですが、セットが写実的ななため、転換しなければならない小道具が山のようにありました。それを役者達がシルエットの中、音楽に合わせて、踊りながら転換する。上手の壁には時間経過を表す日付が投影される。気詰まりな転換時間を少しでも面白いものにしようという考えでしようが、役者の動きが計算され尽くされていないので、へんにワサワサした落ち着かない時間になっていました。
芝居のテーマとしては、人と人のコミュニケーション、関わり方の難しさでしたが、ラスト、テルミンが故障して、偶然すべての人がつながってしまうのは、あまりにも御都合主義ではないでしょうか?その疑問を打ち消すためか、オーストラリアかニュージーランドのオールブラックスが試合前にやるアボリジニの戦いのダンスを全員でやるのですが、疑問は減るどころか、増えるだけでした。
芝居の楽しみの一つに前見た芝居に出ていた役者が、今回は別のキャラクターで出ているのを見ることがあると思います。今回は前々から気になっていた役者が多く出ていたので、その面では楽しかったです。
役者は面白かったが、芝居は残念というところでしょうか。

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